基礎へのこだわり!! 鉄筋工事のスペシャリスト
(2009年4月)
住宅建築でも強固な基礎工事
代表取締役 三村 充弘さん
三村工業株式会社
建造物の安全性を左右する基礎工事には鉄筋コンクリートが使用される。コンクリートは押さえる力に対しては強い性質を持つが、引っ張り・曲げの力には弱い。それに対し鉄筋は、引っ張り・曲げには強いが、火に弱くサビが生じやすい特徴がある。両者を併用し、鉄筋コンクリートとして用いることで互いの弱点を補うことができ、強固な基礎資材として多用されている。
また、2005年に発覚した耐震偽装問題を契機に関連法案が改正され、建築物の安全確保に関する基準が厳しくなったため、再び注目を浴びている分野である。
三村工業は鉄筋工事を主として大正14年に創立された老舗企業である。これまで「山田かまち美術館」を代表に、大型施設の建築を手がけてきた。そのノウハウを生かし、近年では個人住宅の建築にも力を入れている。「鉄筋工事は鉄筋をコンクリートで覆い、鉄筋が外気に触れないように仕上げるため、人目にはつきません。しかし、その見えない部分を丁寧に施工しなければ頑丈な家は造れません」と三村社長。法改正前から高い水準を自主的に設け、綿密な地盤調査を重ねて基礎工事に臨んできた。その結果、地震や災害時に倒壊したというクレームが一件もないのが何よりの自慢だ。
三村工業は、『ぐんまの家設計・建設コンクール』において2003年に優良賞、2004年には優秀賞を受賞。基礎工事のみならず、家づくりに関する総合技術も高い評価を受けた。鉄筋と木材をうまく融合させることで、頑強な造りでありながらも、自然素材に溢れた柔らかな空間を創出し、細部にまで気配りのある住居に仕上がっている。さらに、現在は木造住宅にも力を注いでいる。
「100年にわたって住み続けられる家を造りたい」と話す三村社長。高度な施工とその品質保持を第一に心がけているという企業理念が建物に込められている。永年「縁の下の力持ち」として実績を積み上げた三村工業は、今も進化し続けている。
鉄筋コンクリート造の住宅
鉄筋コンクリート造は木造に比べ耐久・耐震・耐火・防音等に優れている。ベニヤで囲まれた枠に液体状のコンクリートを流し込むため、デザイン性も高い。建築にあたっては、重量が大きくなるので、充分な地盤調査と適切な基礎工事が必須となる。
住所:高崎市片岡町2-14-1
TEL:027-323-5050
FAX:027-323-6315
URL:http://machi.goo.ne.jp/027-323-5050
高崎商工会議所『商工たかさき』2009年4月号