商売繁盛のために 企業の『看板』を背負うビジネス
(2009年4月)
株式会社ビッグアップル
街中でのひらめきが創業のきっかけ
宣伝・広告媒体として街中で目にすることの多い看板の数々。金属プレート、電光掲示板、LED電球など、その種類や形状は多岐にわたる。 ビッグアップルは、多種多様な看板を自社工場での生産から取付までを一貫して行う。他にも、フラッグや垂れ幕、のぼりなどサイン全般を手掛ける企業として活躍している。
佐藤さんは、40年程前に高崎の街中に掲げられた数多くの看板を見て、ビジネスチャンスを感じたのだ。その後、将来の独立を視野に入れ、修行のために高崎市内の看板製作会社に入社。約8年間務めた後、それまで身につけたノウハウを活かして、昭和61年にビッグアップルを設立した。「営業力が第一」と必死な営業活動に取り組んだ甲斐あって、わずか5年で新工場を設立するまでの成長を遂げた。
変化するビジネススタイル
昔の看板製作は、通称『書き屋さん』と呼ばれる職人が文字を書く手作業が中心であった。しかし、時代の移り変わりとともにパソコンが普及するようになるとデジタルフォント(書体)ソフトが開発され、これにより美しい文字を均一にプリンターから出力することができるようになり、業界はカッティングマシン等、一気に機械化が進み手書きの看板が姿を消した。
その後、大型の「インクジェット出力機」が登場。ビッグアップルは、この設備が新たな可能性につながると確信し、県内で最初に導入した。「インクジェット出力機により、文字だけではなく、写真や絵も看板に使用することが容易にできるようになり、それによって、受注型から提案型の営業展開が可能になりました」と佐藤社長。厳しい競争社会で勝ち残るために、優れたデザインと、それを活かすためのトータルプランや企画まで提案している。時代の先端・流行を敏感にキャッチし、常に先行した営業を心がけている。
社会への貢献が付加価値となる
「看板業界は、まだまだ伸びる可能性があります。そのために大切なのは、お客様に喜んでもらい、商売繁盛に貢献すること。それが企業の付加価値となり、自社の発展に繋がるのです」と佐藤社長。この考えのもと、地域ポータルサイト『群馬なびるん』を開設した。インターネットもサインの一部ととらえ、WEBデザインという新事業も展開。看板に限らず、あらゆるツールを活用することで、得意先や地域の発展を目指している。
代表取締役:佐藤 雄二
住所:高崎市若田町11-4
TEL:027-343-9080
FAX:027-343-9085
URL:http://www.big-a.co.jp/
高崎商工会議所『商工たかさき』2009年4月号