みんなで楽しく高チャリを使おう

みんなで楽しく高チャリを使おう

増車とポート増設でます ます使いやすくなる

 面倒な手続き不要、無料で使える便利な「まちなかコミュニティサイクル・高チャリ」は昨年4月のスタート以来、大好評となっている。赤い水玉模様の自転車も、すっかりまちに定着した。利用が多く、貸出自転車が不足しがちであったため、2月1日(土)から50台増やして150台になり、サイクルポートも12カ所から15カ所に増設された。ますます便利になった「高チャリ」。

しかし、心ない利用者により“利用範囲の逸脱”や“独り占め”を見受けられるが、 ちょっとした心配りで高チャリをみんなで便利に楽しく、快適に使ってもらいたい。

●ルールはとってもシンプル

 「高チャリ」の目的は、買い物や散策など、高崎の新たな交通手段としてまちを楽しんでもらうこと。高チャリの利用範囲は、高崎駅西口中心市街地内で、サイクルポートが配置されているエリアが目安となっている。利用時間は午前9時から午後10時で当日に返却する。うるさいことを言わないのが「高チャリ」の良さで、ルールと言っても、至極当たり前のことだけだ。ルールは次の5項目で、別途の利用規約は自己責任や故障の連絡などの基本事項が明記されている。

①人や街にやさしく乗りましょう。
②専用ラックにきちんと返しましょう。
③ひとりじめはやめましょう。
④いたずら・落書きはやめましょう。
⑤飲酒運転は絶対に禁止です。

●後ろめたいし誰かが見ている

 「高チャリ」は、これまで意図的に壊されたり、盗難にあったことはなく、派手な赤い水玉模様が盗難防止にも一役買っている。毎朝、ポートを開ける時に運営スタッフが個々の自転車の登録ナンバーを全てチェックしており、返却されていない自転車があればすぐにわかる仕組みだ。実際には、その日の内に返却されないケースがある。

 ほとんどの場合は数日内に戻ってくる。まれに数週間も行方不明のケースもあるという。高チャリのルールを逸脱した利用をしている人は全体の中では一握りで、悪質なものはなく、ちょっとした出来心のようだ。ルール違反だということを自覚しており、後ろめたさを感じていることがほとんどだという。水玉自転車は目立つので、あまりに度を超したルール違反や郊外に放置されているのを見つけた人から運営スタッフに連絡が入る。

●自分の自転車と同じように大切に乗ろう

 パンクしたまま乗り続けると、危険で損傷が進むのは誰にでもわかる。みんなで使うことをお互いに思いやるのが「高チャリ」だ。150台もの自転車があるので、頻繁にパンクやライトなどの修理が必要で、故障の程度が軽い状態で直せれば稼働も上がり、維持費も節減できる。月に一度、毎週第一水曜日に全車両の点検を行っており、この日に返却されていないと不具合の発見が遅れてしまう。ブレーキの利きが悪い、ライトが点灯しないなど、交通事故の原因になりかねない。「交通事故が一番の心配。自転車の整備を行い安全で快適に利用できるよう努めているので、安全運転で利用してほしい。自転車に乗って不具合を感じたら、高チャリインフォメーションセンターへ」と事務局は強調している。

●気軽に自由に。「高チャリ」でまちを楽しく

 煩雑な手続きが無く、デポジット方式で無料で使える「高チャリ」は、使い勝手日本一のコミュニティサイクルだと言っても過言ではない。うるさいルールが無いのに順調に運用されていることも全国から注目され、他の自治体などからの視察も30件以上あった。利用者が上手に高チャリを活用している証拠だろう。高チャリによって自転車とまちのつながりが見直され、千葉市のイオンモール幕張新都心にも高チャリ方式が採用されたり、市内でも新たな自転車利用の計画もあるようで、波及効果も生まれている。

「高チャリ」が誕生してからまもなく1年。高チャリ文化をみんなで育てていきたい。

詳しくは「高チャリ」サイトへ

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