市民の口コミで作られたパスタマップ『たかさきパスタ探検隊』
商業応援団サポーターのみなさん
たかさきパスタ探検隊
パスタは高崎名物となるか?
誰もが自分のよく行くお気に入りのお店というものがある。その中でパスタが食べられるお店だけでも数店は思い浮かべることができるだろう。
今回の“一服満腹シリーズ”はそんなよく行くお気に入りのパスタが食べられるお店を、市民がおすすめするというかたちでマップにまとめたものである。
消費者が編集したパスタマップ
“一服満腹シリーズ”は、毎年あるテーマをもとに、お店のPRというよりは高崎市の商業振興のために作られている。過去には、スウィーツ・おみやげなどをテーマに作られている。
今年は、パスタが食べられるお店をまとめた『たかさきパスタ探検隊』を作成。パスタというテーマを選んだ理由としては、平成15年度と17年度にパスタマップを作成した際にいろいろなメディアに取り上げられ、その反響が大きく、問合せの中で新しいパスタマップはありますか?との声がよく聞かれた。「今でもパスタマップの問合せは、特に多いです」と“一服満腹シリーズ”編集担当者の高崎市役所商工観光部商業課田中晴美さんが答えてくれた。
このパスタマップを作成する際に、高崎市で公募した商業応援団サポーターという一般市民の声を取り入れている。今回は20~50代の女性を中心に、男性1名を含め合わせて12名のサポーターが参加している。
この『たかさきパスタ探検隊』が他の情報誌と大きく異なる点は、編集者が観光協会・同業者組合・出版社ではなく消費者が編集を行っている点だ。一般公募のサポーターが消費者の視点でお店を選び、お店の取り上げ方なども独自の判断に基づいて編集を行っている。紹介されるお店側が、このマップに掲載されることを望むかどうかにかかわらず、本当に消費者におすすめできるお店が紹介されている。
市民おすすめのパスタ
『たかさきパスタ探検隊』に掲載されているお店は46店。これらはすべてサポーターの皆さんが実際に食べたことのあるお店が掲載されている。このパスタマップには各サポーターが持ち寄った、おすすめしたいお店がほとんど掲載されたマップとなっている。
各店舗の掲載情報は、実際にアンケートや取材を行い、小さな子供連れでも行けるお店・雰囲気のよいお店などの細かい情報も併せて掲載されている。
紹介される側のお店としても、「サポーターがおすすめしてくれるということで素直にうれしい。このマップを手に、パスタの好きな方に来店していただけたら」という期待の声も聞かれた。
これだけ多くのお店を1枚のマップにまとめることにより、見やすく利用する人にとってもお店の選択が容易にできるという利点がある。「情報量の多いものからお店を選ぶよりは、情報が集約されているこのマップから選んだほうが選び易いです」と今回の商業応援団サポーターとして参加した関有紀さんは言う。
マップを自分流にアレンジして
この『たかさきパスタ探検隊』は情報をまとめているだけではなく、自分で書き込める箇所がお店毎に設けられている。これは自分で行ったことのあるお店にチェックを入れたり、自分なりの評価を書き込んだりと、いろいろな用途に使って欲しいという狙いがある。
また、マップには載っていないお店を書き込めるスペースがあったりと、自分流にマップをどんどんアレンジしていくことができる。
知名度が低い “パスタの街たかさき”
このように高崎市には数多くのパスタを食べられるお店がある。『たかさきパスタ探検隊』のマップを見ただけでもその多さは実感できると思う。そのお店の多さから“パスタの街”と呼ばれることもあるが、まだまだその知名度は低いように感じられる。
今回のパスタマップの作成により、多くの人にパスタが食べられるお店の多さをアピールすることができ、そこに多くの人が足を運ぶことで、自然と“パスタの街たかさき”ということが認知されていくのではないか。このような活動を続けて行くことにより、宇都宮市の餃子や静岡県富士宮市の焼きそばのように高崎市の名物にパスタがあげられることを願っている。
「このマップを見て、いろいろなお店に足を運んで欲しいです」と田中さんは話す。
『たかさきパスタ探検隊』は市役所をはじめ、各支所、公民館、高崎駅観光案内所等にて無料で配布している。
問合せ先 高崎市役所 商工観光部 商業課電話:321―1256
高崎商工会議所 『商工たかさき』2008年12月号