ジャパニーズファーストフード“おむすび”を提案

だるまだるま(株式会社マニカアベティ)

(2014年3月)

国産、無添加、オーガニックなおむすび

 大手前通りとさやもーるの交差する角に、2011年4月よりオープンした高崎初のおむすびカフェ『だるまだるま食』。

 米食離れが顕著になっている昨今、あえてどこでも手軽に食べられる日本人の伝統食“おむすび”に着目し、国産、地産地消、無添加、オーガニックと食材に徹底的にこだわる。オーガニック=高価というイメージを払拭する価格とお客様目線を心がけ、人気を博している。

 「最初の一年は、びっくりするほど売れませんでしたが、その後半年間で少しずつ手応えを感じるようになり、一気にリピーターが増えたというのが実感です」と話す田丸さん。チラシを配ったり、町内会のイベントを通して人脈を広げたりと地道な努力も相まって、お客様も増えていった。当初は年配のお客様が多かったが、現在はサラリーマンや大学生、健康志向の女性など幅広い客層に好評となっている。



本物志向の食、ライフスタイルの提案へ

 実は、このおむすびカフェは交差点をはさんだアパレル販売店と経営が一緒。それぞれの店舗に専任が1名で他5名の社員が、ローテーションで両方の店を掛け持ちしているという点がユニークなところ。

 2005年に大手アパレルメーカーの直営ショップのマネージャーとして、仙台から高崎に転勤してきた田丸さんは、一緒に高崎にやって来た仙台時代の仲間たちとともにアパレル販売店を開業した。その後、バランスを欠いた食生活などが原因で体調を崩し食の重要性を痛感。「食べることは生きること。ならば、本物の食を扱いたい」という想いを強くし、飲食店の経営に乗り出すことにした。未経験者が多かったため、皆で農家をまわってご飯の炊き方、握り方などを学び、具材選び、ラッピングや提供の仕方、釜選びなど試行錯誤を繰り返しながら決めていった。

 健全な食生活の提案・継承を目的とした「食育」をテーマとし、今後は農業関係者のネットワークを活用し有機農法などにも挑戦したいと意欲的だ。アパレル部門でもオーガニック素材の衣料品も扱うようになり、“衣”と“食”の先には、食器や家具など“住”も視野に入れた本物志向のライフスタイルの提案をめざしている。

だるまだるま(株式会社マニカアベティ)

代表取締役 田丸真啓さん
高崎市鞘町80 タイムズビル1F
TEL:070-5011-8643
営業時間:7:30~17:00 月曜定休

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