メーカーとユーザーの架け橋 自動車塗料のアドバイザー
株式会社 フジペックス
（2013年4月）
塗料をきっかけに自動車業界へ参入
フジペックスは、自動車の補修用塗料や工具などを中心とした自動車アフターマーケット製品の専門商社である。
元々は建築や工業用の塗料卸売業として昭和45年に設立されたが、自動車の普及に着目し自動車関連商品の取り扱いに特化した。それから約40年。専門商社としての実績を着実に積み上げ、板金塗装の現場と塗料メーカーを結びつけるアドバイザー企業としての地位を確立した。太田市や栃木県にも営業所を開設し、着実に商圏を拡大している。
独自のサービスで付加価値と信頼を獲得
田口さん
塗料は、それ自体が商品価値を有するのではなく、塗布されてはじめて価値が表れることから〝半製品〟とも呼ばれている。塗料の性能を最大限発揮させるには、適切な施工環境や塗装工程が求められる。ただ塗料を販売するだけでなく、ユーザーである板金塗装業者を対象とした研修会の開催に力を入れ、会社の敷地内には研修センターを完備している。メーカーの担当者を招いて商品の特徴を学ぶ勉強会や、塗装・板金の実習などを定期的に開催し、ユーザーが多数参加している。商品販売にとどまらない充実したアフターサービスを行っているのが特徴だ。
また、日々の営業活動から納入先現場の感想や要望をスタッフが聞き取り、メーカーへフィードバックすることで商品の改良・開発においても大きく貢献している。「お客様だけでなく、仕入先の塗料メーカーもかけがえのないパートナー。双方に有益なサービスを提供することが私達の役割です」と田口社長は話す。このような姿勢と実績が付加価値を生み、取引先からの信頼を築く礎となっている。
板金・塗装作業の各段階に応じた研修会を毎月開催している
人材育成こそがサービスの基本
若年層の車離れや人口減など、自動車業界も縮小傾向にある中、関連ビジネスの競争もさらに厳しいものになるだろう。「もはや、メーカー頼みの営業で生き残れる時代ではありません。自社の特徴を磨き上げる努力が必要です」と語る田口社長は、取引先だけでなく従業員をはじめ全ての利害関係者と良好な関係を築くことも重要だとしている。〝ビジネスの基本はコミュニケーション〟という考えに立ち、社員教育を徹底し、優れたスタッフの育成に取り組む。自動車アフターサービス現場とメーカーの架け橋としての役割をより強固にし、専門商社として存在感を高めることに努めている。
株式会社 フジペックス
代表取締役：田口 良宣
高崎市上滝町176-2
TEL：027-352-6731
URL：http://www.fujipex.com/
