日本最大級のクレーンを保有
中央自動車倉庫株式会社
(2012年6月)
全長16m、最大吊り上げ荷重550トンの国内最大級クレーン
クレーンリース業界への進出
運送会社として創業した中央自動車倉庫は、今年で60周年を迎える。
時代の経過に伴い事業を拡大し、不動産開発や倉庫・冷凍施設などを積極的に取得すると共に、時流の変化に対応した物流システムの提案に注力するなど、今では首都圏を代表する大規模物流企業にまで発展した。
また、他の運送会社との差別化を図るため、建設現場のクレーンに注目し、8トン吊のクレーン1台から始めたリース業が予想を上回る需要で、高度経済成長に伴う建設工事ラッシュの波にも乗り、事業は急成長。
現在では80台ものクレーンを保有し、業界トップクラスの規模を誇るまでになった。
他社に真似できない体制を確立
保有する車両の中で、ひと際目立つのが昨年末導入したタダノ社製の"AR-5500M"で、最大吊り上げ荷重550トンという国内最大級のクレーンだ。キャリアと呼ばれる台車部分はドイツ製で、軍用車にも使用される程の代物で、その全長は16mにも及ぶ。
大小のクレーンが整然と並ぶ
価格は驚きの5億5千万円超だが、「他社に真似できない車両を保有することが自分達の強みになる」と考え導入を決意。
同規模の大型クレーンは国内に30台ほどあるが、そのうち同社が3台を保有する。積極的な攻めの経営方針を貫いている。
日常的な車両メンテナンスはもちろん、社員研修にも力を入れ、83名ものクレーンオペレーターが在籍し、あらゆるクレーンがいつでも出動可能な体制を確立した。
建設工事そのものが縮小傾向の時代ではあるが、様々な需要を想定し機種を揃え、作業時における安全管理と技術力を追求した独自の取り組みが、建設業界との信頼関係をより強固なものにしている。
災害や緊急時にも頼れる存在
新井会長
中央自動車倉庫のクレーンは、建設現場だけにとどまらない。2004年の新潟県中越地震では、脱線した新幹線を引き上げたほか、昨年の東日本大震災においても、津波で打ち上げられた船の撤去作業に使用された。
震災から一年が経過し、「今後数年間は、被災地の復興を目的とした建設工事が増えるでしょう。私達も全力でサポートし、一日も早い復興を目指します」と新井会長は決意を語る。
培った経験とノウハウを活かし、被災地復興への一助となることを心から願いたい。
中央自動車倉庫株式会社
代表取締役会長:新井博雄
高崎市八幡原町337
TEL:027-347-1111
http://www.hi-cjs.co.jp