全国に1万5000ユーザー
株式会社シスプラ
(2012年2月)
経営分析を行う「経営羅針盤」のメニュー画面
全国税理士事務所2,000件以上で導入
この4月から、業界団体との業務提携により、自社開発ソフトのユーザー数がさらに増加することになった。
全国で2,000以上の税理士事務所と、1万3,000以上の中小企業で利用されている財務会計ソフト『キーパー財務』。経営分析を行うソフト『経営羅針盤』とで1セット。その開発メーカーが、実はこの高崎にあるという事実は、あまり知られていない。
開発したのは「シスプラ」で、昭和63年に創業以来20年以上にわたり、パソコン用財務会計ソフトに特化した開発・販売を展開する。
「これまでの財務会計ソフトは制度会計、いわゆる納税申告を主眼とした"経理の道具"として開発されてきました。利用するのは経理担当者であり、最終成果物は決算申告に必要な法定帳簿。しかし、経営の役に立っているのか?と考えた場合、そのレベルでない現実がありました。"経営に役立つ"システムを開発することで新たな価値を創造できると思いました」と、椛沢社長は開発への取り組みを話す。
経営に役立つ機能を搭載
自社のすべての経済活動が数値化され整理された財務情報。『キーパー財務』に、経営者専用ソフト『経営羅針盤』を標準装備することで、その財務情報を経営者が自分のパソコンからリアルタイムに確認でき、経営意志決定に活用できる。
「現在の経営状況を把握する早道として、過去のデータとの比較が大切だと考えました。"3年連結会計"といって3年間の仕訳明細にいつでもさかのぼることができる画期的な機能を付けました」。経営分析に活かせるよう売上項目を細分化し、さまざまな経営指標について8種類の自社の過去平均と比較。その数値が一定値を超えた場合は、分かりやすく天気マークで表示する機能等もある。
インターネットを介して、顧問先とのデータの共有は、税理士事務所のルーチンワークを大幅に効率化し、コンサルタント的なサービス提供へのシフトを図るなど、税理士事務所の仕事に変革をもたらす。
税理士事務所の良きパートナー
代表取締役の椛沢さん
自らも税理士事務所での実務経験を持つ椛沢社長は、営業スタッフの採用にあたっても、実務経験者にこだわる。開発拠点を高崎に置き、ユーザーの多い東京と大阪に支店を構え、税理士事務所の良きパートナーとして事業を展開する。「税理士事務所の業務のレベルアップや中小企業の健全経営に貢献していきたい」と意欲を語る。
株式会社シスプラ
代表取締役:椛沢均
高崎市問屋町3-10-3
問屋町センター第2ビル
TEL:027-363-8377
http://www.syspla.co.jp/