朝茶習慣に最適!縁起を担ぐ黒豆茶

(2021年01月28日)


矢嶋園

高崎のだるまにちなんだ黒豆茶「Meire(めいれ)」

「朝茶はその日の難逃れ」ということわざがあるように、日本では古くから朝に飲む一杯のお茶は縁起が良く、身体に良いこととして親しまれてきた。

 

そうした日本ならではの生活習慣も、近年は若い世代を中心とした急須離れにより薄れつつあるという。そんな忙しい現代人にこそ注目してほしいのが、手軽なドリップバッグで本格的なお茶が楽しめる「Meire(めいれ)」。茶葉の種類はほうじ茶、深蒸し煎茶、抹茶入り玄米茶に加え、国産茶葉から作られる和紅茶が揃う。

 

「Meire」を手がけるのは、昭和33年創業の日本茶専門店・矢嶋園。

先代の頃より、日本屈指の茶葉の産地・静岡県牧之原市産の上質な深蒸し茶を取り扱い、昔ながらのほうじ機で自家焙煎したほうじ茶が評判を集めている。

 

2代目として店を切り盛りする矢嶋真さんと裕子さんご夫婦は、地域に根差したお茶屋として日本茶文化の普及活動に取り組むなかで「群馬らしさ、高崎らしさのある商品が作りたいと常々考えてきました」と話す。そこで生み出されたのが、店を構える豊岡地域を中心に受け継がれてきた「高崎だるま」に着想を得た「Meire」だ。

 

願いを込めて片目を描き、叶ったときにはもう片方の目入れをする。群馬県民ならではのゲン担ぎの文化にちなみ、茶葉を包んだドリップバッグにはだるまの両目に見立てた2粒の黒豆を添えている。

 

一日の始まりを縁起良く

おいしいお茶を淹れる秘訣は、まず黒豆だけを入れた茶碗に沸騰した湯を注ぎ、適度に温度が下がったところで茶葉の入ったドリップバッグを浸すこと。

 

風味豊かな黒豆は高温でしっかり蒸らしつつ、渋みが出やすい茶葉は低温でじっくり抽出することで、甘みと旨みが引き出されたまろやかな味わいに仕上がるのだという。

 

「お茶を飲み終えたら、茶碗に残った黒豆もぜひ食べてみてください。だるまに目入れをするように、一日の始まりに願掛けをしてもらえれば」と裕子さん。

 

なにかと慌ただしくなる年度末だが、黒豆の香り引き立つ一服のお茶で心と身体を落ち着かせ、日々を乗り切っていきたい。

 

有限会社 矢嶋園

矢嶋  真さん・裕子さん

高崎市下豊岡町140-6

TEL.027-323-2836

 

取扱い商品

Meire(ほうじ茶、深蒸し煎茶、抹茶入り玄米茶、和紅茶)

高崎商工会議所「商工たかさき」2021年1月号

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