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海外の味を高崎へ

  のどかな住宅街の民家に店を構える同店のオーナー、手島千春さんは「世界各国の美味しい物が集まる港のようなお店」にしたいと話す。
  元々、お菓子作りが好きだった手島さん。小学校時代から、お菓子を作っては友達に配るのが楽しみだった。お母さんがロシア料理店に勤めていたこともあり、外国料理にも親しんできた。また高校時代は留学先のアメリカで、フィリピン人のホストマザーがふるまうフィリピン料理を食べ、異国の味に興味をもった。大学卒業後、一般企業で働きながら「いつか自分の店を持ちたい」と夢を膨らませ、退社後４年間パン屋で修業。2015年９月、夢を形にした。

ベーグル、焼き菓子、作り立てサンドイッチ…

  ショウウィンドウに並ぶ、天然酵母を使った固めのベーグルはプレーン、クルミ、シナモンレーズン、クランベリーなど常時７種類。フィリピンのパンデサルは、外はカリッ、中はフワッとして甘味のあるパンで、どちらもお好みでサンドウィッチにできる。その他、シナモンロールやパンプキンスパイスケーキ、バナナケーキ、オートミールクッキーなど手島さん手作りの焼き菓子ばかり。「おばあちゃんの家」をリノベーションした店内には、心地よい温もりあふれるイートインスペースがあり、ゆっくり食べることもできる。
 
 

好奇心旺盛な食通

  トルコ、アフリカ、ブルガリア料理…など「変わったもの」を食べに、東京へ出掛ける好奇心旺盛な手島さんは「ロシアのボルシチ、ブラジルの豆料理、フィリピンのスープなど、日本人がまだまだ知らない料理も提供していきたい」と話す。次なる夢は「ギリシャの憧れの島、サントリーニ島をイメージした青と白を基調にしたカフェ」を建てること。海外旅行も趣味で昨年は、セブ島でジンベイザメと泳いできた。そんな手島さんが作る“世界の味”に期待が広がるばかりだ。高崎に“手島さんの港”が開港する日も遠くない。