循環型農業を目指して奮闘―米、麦、大豆
すみや農園/(金古町)
(2015年4月8日)
こだわりの米
すみや農園が生産するこだわりの米は、ササニシキ、低アミロース米、もち米。低アミロース米は、玄米でも柔らかく、冷めても固まりにくいことから弁当や玄米食にも向いている。もち米は、甘くて粘りのある“あくねもち(古代緑米)”。大豆は、砂糖がいらないほど甘味がある“さといらず”と紅大豆の2種。すみや農園の主は、脱サラして3年の小林祐さんだ。
有機農業の確立を目指して
環境保護に興味を持ち大学の農学部で学んだ小林さんは、食品会社で食品香料の研究に当たっていた。その後「一生できる仕事をしたい」と有機農業の先進国・ドイツでファームステイを経験。帰国して2年後、有機栽培米を生産する藤岡市の(有)浦部農園に研修生として修業、2014年の春に独立した。
有機農法による米、麦、大豆の生産、循環型農業を確立すべく祖父の故郷に近い金古町で祖父の姓をもらい「すみや農園」を開園。現在1haの田んぼで孤軍奮闘しているが、時に両親の手を借りながら、5haに広げていきたいという。パン好きでもあるため、小麦の生産や野菜作りも視野に入れている。
人とのつながりに感謝
有機農業を実践する中で、環境保護への考え方にも変化が生まれた。「畜産農家らと協力しながら循環型農業を確立することで自ら環境負荷の低い生活を実践し、周囲に広げていけたら」―。また、ドイツでは父親が農業をする姿を子どもたちが後をついて遊びながら学び、休日は家族の時間を大切にするという理想の家族像を目の当たりに。「カッコいい父親像」に未来の自分の姿を重ね、「まずは農業をしっかり形にしたい」と人とのつながりに感謝しながら努力を重ねる日々だ。
更なる夢は「地域の人達が作った米や野菜を持ち寄って飲食を提供できるようなコミュニティを作ること」。農業が抱える問題は大きいからこそ、農業の持つ力を信じ、小林さんの挑戦はスタートしたばかりだ。
店名・名称 | すみや農園 |
---|---|
住所 | |
電話 | すみや農園 電話・FAX 027-372-9163 |
営業時間 | |
HP | http://sumiyabiohof.shop-pro.jp/ *すみや農園の商品はインターネットで購入できます。 |
備考 | 販売場所:abahouse LASTWORD GARDEN高崎路面店 〒370-0826 群馬県高崎市連雀町46番地アークプラザ1階 インターネット、恵比寿マルシェなどのイベントに不定期参加 |