手触り、風合い 手ぬぐいの魅力を現代に
中村染工場/(常盤町)
(2015年4月7日)
色とりどりの手ぬぐいを生活に
中村染工場の店舗には、色彩豊かな手ぬぐいや手ぬぐいの生地を使った小物類が並んでいる。伝統的な和柄に加え、ぐんまちゃんや達磨、クマや猫、SL、ピアノの鍵盤、サッカーコートにクリスマスやハロウィン等々、現代のデザイナーが手掛ける今風のポップな絵柄も豊富だ。手を拭うだけでなく、様々な使い方で現代の生活に溶け込み始めている。
例えば、半分に折ってランチョンマットに、広げてテーブルクロスに。BOXティッシュを包めばティッシュ箱にも。額装すればアートに、二枚合わせて暖簾風に。またワインボトルのラッピングにもおしゃれだ。一枚持っていれば、寒い時にスカーフ替りになり、ハーフサイズの手ぬぐいは、そのままハンカチやお弁当包みにちょうどいいサイズと使い勝手が良い。
創業明治30年 四代目・純也さんの挑戦
そんなアレンジが楽しい手ぬぐいを手掛けるのは、創業明治30年、中村染工場の四代目中村純也さんだ。同工場では、「注染」と呼ばれる型染め技法によって手ぬぐい、暖簾、旗などを染めている。染料を薬缶に入れ、生地の上に作った防染糊の土手の中に注ぎ込む注染は、色合い、柄の輪郭のにじみや揺らぎが味わい深い特徴となる。
昨年春に、店舗もリニューアルした中村染工場。伝統的な技法を受け継ぎながら、新たな挑戦をする群馬唯一の注染手ぬぐいをぜひ、生活に取り入れてみてほしい。
店名・名称 | (有)中村染工場 |
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住所 | 〒370-0816 高崎市常盤町40 |
電話 | 027-322-5202 Fax 027-325-8656 |
営業時間 | 10時~17時 |
HP | http://www.nakamura-some.com/ |
備考 | 定休日 土日祝 |