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果樹園のジェラート屋さん
アルベロ．Albero.／（山木農園・下里見町）

（2015年3月11日）

農園の果物、野菜で作った手作りジェラートが人気

　「榛名の果物を知ってもらうきっかけになれば」と、山木農園で栽培された果樹や野菜などを原材料にしたジェラートショップ「Albero．（アルベロ）」がオープンしたのは2010年のこと。栽培は山木久利さんが、ジェラートやスウィーツ作りは奥様の恵美さんが担当。
　手作りジェラートは旬のものを素材に毎日20種類、作り置きなしで新鮮そのもの。今まで400種類を超えるフレーバーが生まれた。春を感じさせるアスパラやヨモギといった野菜まで恵美さんの手にかかるとフレッシュなジェラートに！「いつ来ても楽しめるように」と奇抜な味もお手の物だ。「食は視覚、味覚、考えて楽しむもの」という恵美さん。元看護師ならではの優しい心配りが店の隅々に感じられる。ランチメニューのイタリア料理、ホットサンドの「パニーニ」も大好評。店内には手作り作家の雑貨も並ぶ。

夢は宿泊型農業体験

　エコファーマー認定を受けている山木農園は、低農薬の果樹栽培が真髄。梅の一部は完全無農薬で、梅干しや梅の酵素ドリンクなど加工品に利用。体験農園では大根掘りや果物狩りを行って好評だ。今年は野菜やハーブの種まき、収穫、加工、食べるまでの一連の畑作業の体験も計画している。最終的には宿泊型農業体験にまで広げるのが二人の夢だ。
　また、夏のカブト虫取り体験は県内外から申し込みが殺到する大人気企画。久利さんは「カブト虫を買ってくる」今どきの風潮に驚き、本当の虫取り体験を子ども達に経験してもらいたいと考えた。初めは桃の木に近寄れない子供たちが目を輝かせていく姿に「子供時代の体験は次世代に伝えられる」と実感している。

イベントも盛りだくさん！

　食と雑貨を扱う20店舗が並ぶ「アルベロマルシェ」は隔月で開催。その他、個展やライブ、ワークショップなど様々な企画も行っている。「人とのご縁で生まれた店」というアルベロは、榛名地域に新たな人の流れやつながりを生み出している。