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創作割烹　美な味（みなみ）大喜（だいき）
／（下和田町）

（2014年9月8日）

感性を伝える創作料理

　京都・嵯峨野、東京で修行した和食職人の神頭政則（しんどまさのり）さんが提供する創作料理を求めて、県内外からファンの足が絶えない。「ありきたりのものではなく、食材を見て調理法や味付けを発想します。こんな新しい味があるんだとお客さんに感動を伝えたいですね」。夏のフェアでは、アユと和牛の７品のコース料理が人気に。
　また自ら釣った天然アユを提供することも。いよいよ９月中旬からはサンマづくしのコースを予定。「サンマも太り方、新鮮さをよく目利きして選びます。季節を味わってほしいですね」。季節や天候によって調理法を変えたり、「ここに来てよかった」と思ってもらえるよう、３日に１回は夜のメニューを再考。「メニューの名称の語呂を変えるだけでも、印象は変わる。“さんまの棒寿司”に“秋野菜を添えた”と付けるだけでも違うでしょ」。料理を通して、感性や気持ちも伝えたいというご主人の心意気を感じる。
　神頭さんがとらえるご馳走とは、「お金をかけるばかりでなく、旬こそご馳走」というように、今の素材、地物や産地にもこだわる。「例えばキュウリだって、張りがあってトゲが痛いくらいのもがいい」。

マイ・お猪口で一杯

　店内には、“Myお猪口コーナー”が。陶芸もするご主人の手作りで、常連のお客さんが気に入ったお猪口を求め、Myお猪口で日本酒や焼酎を楽しむこともできる。また、ソフトボールや野球界とのつながりも深いご主人だけあって、色紙やサインボールが飾られるなど店内には、お客さんと料理を通した心のつながりを感じられる雰囲気が漂っている。
　来年には、二代目もカウンターに共に立ち、ご主人の味を受け継ぐ予定だ。「和食や創作料理の技を息子に身近で伝えたい。頑張ってほしいですね」と目を細めた。