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珈焙屋（こうばいや）たまち店　コーヒー＆コーヒー豆／（田町）

（2014年8月18日）

梨のスムージー

一杯のコーヒーへのこだわり

　田町通りにたたずむ珈焙屋のドアの向こうは、まるで物語の世界に迷い込んだよう。手作りジャムの瓶がカウンター回りにぎっしりと並び、世界各地のコーヒー豆が詰まったガラス瓶。その奥で調理する山田智子さんは、この道22年。羅漢町で営業していた前店舗が閉店すると聞き、店のファンだった智子さんは迷わず引き継ぐことを決意。「あなたなら」と、常連さんによって異なる好みのコーヒーの入れ方、豆の量の調整、挽き方、濃さなどのレシピ始め、あらゆるノウハウを伝授してくれた。区画整理で羅漢町から田町に越してきたのは３年前、それとともに新メニュー開発にも熱が入った。

地元の食材でジャムやスムージー、ケーキなど提供

　同店の人気商品の手作りジャムやデザートは、地元高崎の食材を生かしたものが多い。ラズベリーは自らプランターで育て、今年大豊作に。桑の実も知人が管理する山へ出かけ収穫するという。ホーロー鍋でコトコトじっくり煮込んだジャムは手作りならではの優しい甘みがうれしい。 夏限定で頂けるのがスイカや桃、梨で作ったスムージー。果肉100％のスムージーは、天然の甘みで新鮮そのもの。梨は高崎市下里見町の里見農園さんからアイデアを頂いて商品化。高崎のフルーツの新しい可能性を感じるスウィーツだ。その他、サンドイッチやホットサンド、タルトやシフォンケーキなど、喫茶のメニューも充実している。冬季は、ししゆずのピールやオランジェットなども好評で、バレンタインに喜ばれるという。
　まさに隠れ家的喫茶店、ここにあり。ジャムやコーヒーのこだわりなど伺って、あなた好みのメニューをぜひ見つけてみてほしい。

☆人気のジャム…梅、桑の実、あんず、完熟かぼす、ゆず（以上高崎産）、イチゴ、ブルーベリー、リンゴ、桃、だいだい、きんかん、国産ネーブルなど多数。