煮豆と惣菜の小田原屋
4代目、和と洋のコラボに挑戦!/(あら町)

(2014年5月26日)





老舗の人気惣菜店

 100年超の惣菜店「煮豆の小田原屋」は、3、4代目が共に支える老舗。店頭には店主・小野里芳雄さん(64歳)による、きんぴら、ニシン、なまり、厚揚げ、ふき豆、花豆等々、定番商品が並ぶ。2年前から、三男・悟さん(28歳)による洋風メニューが加わって客層が広がった。鶏肉のトマトソース煮、タイカレー、煮込みハンバーグ、角煮など、色彩豊かな付け合せ野菜たっぷりでマイルドな味付け。「ちょっと薄めの味付けですがソースにとろみをつけ、コクがでるよう工夫してます」。煮込み料理は前日から仕込み、翌日大鍋で更に煮込むという。価格がお安めなのは「まずは商品を知ってもらいたいので、仕入れの工夫をして頑張っています」。

3代目・4代目・そして5代目と…

 芳雄さんは築地の惣菜屋で24歳から2年間修業し、味付けの基礎を学んだ。「食材は自然から頂いたもの。砂糖とお醤油だけで煮付けている」そうで、素材の味を大事にしている。常連さんから「私が年寄りになるまでやっていてね」と言われるのが何より嬉しい。奥様は常連さん達の人気者で、いつも店内に明るい笑顔が絶えない。
 4代目の悟さんは東京のホテルで5年、レストランで1年半調理師として勤務。「いつかは東京で自分の店を」という夢があった。しかし年末の混み合う店内で、我が家の惣菜を買い求める人達と交流するうちに「故郷の有難さや昔ながらの店の温かさ」を実感。接客業の魅力も感じ、帰郷を決意した。
 「作り手の見えるお惣菜だから安心して食べて頂ける。和食の魅力を探求し、小田原屋らしさを追求していきたい」と、悟さんは生後2ケ月になる5代目烈櫻(れお)君を胸に、語ってくれた。ご近所や勤め帰りの主婦やサラリーマンのご用達、小田原屋の今後が楽しみだ。

店名・名称 煮豆と惣菜の小田原屋
住所 高崎市あら町1-10
電話 027-322-2540
営業時間 9時~20時
定休日 日曜日
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備考 -