手彫りの良さを味わって 大友印舗/(連雀町)
(2014年4月24日)
実印・銀行印におすすめ -手彫りのこだわり
大友印舗は創業113年、一貫して手彫りの印字にこだわってきた老舗だ。実印や銀行印、社印、認印など「ここぞ」という時の印鑑は、伝統の職人技にこだわってみてはどうだろう。
修業の四年間
四代目の大友正敏さん(47歳)は高校卒業後、神戸市の印鑑屋に住み込み修業を積んだ。「師匠も兄弟子も親切でしたが、知らない土地で最初は辛かった」と当時を振り返る。しかし、師匠の彫る美しい印字を見るごとに「自分も彫ってみたい」と職人の血が騒いだ。まずは、自分の使う道具作りから。印刀(いんとう)の刃を自分好みに研ぎ、竹で手になじむような持ち手を作る。その時の印刀15本は、30年間愛用している「命の次に大切な道具」だ。
徐々に神戸の華やかな生活も楽しみながら、修業すること4年。地元に戻り、更に東京の講習会にも6年通い技を究めたという。平成7年には、厚生労働大臣認定一級技能士を獲得。「印鑑は長く使うもの、喜ばれるものを作りたい」。
手彫りの良さ
既製品と違う手掘りの良さは、まず持ちが良いこと。彫った面が斜めに入ることで縁が欠けにくい。使う材質は、目が詰まって丈夫な国産の薩摩柘(さつまつげ)。その他、丈夫な黒水牛、べっこう色の牛角(オランダ水牛)や印字が最も美しい象牙などを扱う。
注文する時は、七種類の書体から好みのものを選べる。ふっくらしたもの、シャープなもの、大きさや読みにくさなど、こだわりの印字を注文できるという。
「お客様が喜んでくれる声が励み。仕事が楽しい。ものづくりのおもしろさを感じています」。大友さんを支える奥さんのかいがいしい振る舞いと笑顔が、ご主人を支え、この店をより明るくしているようだ。
店名 | 大友印舗 |
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住所 | 高崎市連雀町28 |
電話 | 027-322-5790 |
営業時間 | 月~金曜日 AM.10:00~PM.18:00 土曜・祝日 AM.10:00~PM.16:00 定休日:日曜日 |
HP | http://otomoinpo.web.fc2.com/ |
備考 | 吉相印・実印・ゴム印・表札 |