「あづきや茶房」 和カフェでまったりしませんか?
/(寺尾町)

(2014年4月11日)





隠れ家的和カフェ

 名物”みそまん”が人気の和菓子専門店「あづきや」隣に「あづきや茶房」がオープンして一年。知る人ぞ知る隠れ家的カフェだ。一代目の土屋多喜司さん(65歳)が息子さん夫妻の後継が決まったのをきっかけに店舗隣に住居を建てた。土屋さんは「せっかくだから書斎をお客様に開放しよう」と和菓子とお茶、コーヒーを提供する和カフェにした。メニューの「今日の和菓子セット」(500円内税)はコーヒーか宇治茶を選べる。和菓子は季節の練り菓子や今の季節は桜餅、いちご大福など。コーヒーはプレスコーヒーで、特殊なフィルターを使い、コーヒー本来の味を引き出すコクのあるコーヒー。宇治茶も和菓子の味を引き立てるまろやかな味だ。

レコードの音色をBGMに

 土屋さんは若い時からレコードを収集、カフェでアナログな音を楽しめる”書斎”ならではの空間も魅力である。「お客さんの顔を見てから選曲します」と、プレスリー、ビートルズ、ダニーハドウェイや吉田拓郎、鈴木雅之、浜田省吾などなど音楽好きの心をくすぐるナンバーがBGMに流れる。女性一人客には「シャンソンをかけて私は厨房に隠れます」といたずら心も。ピアノの音色に心を揺さぶられてしまう―。近隣の大学から資料や本を抱えて、毎日のように通うという大学教授の常連さんもいるという。知る人ぞ知るこの場所は、一人でのんびり過ごすのも、グループでくつろぐのも、ダイエットの合間のごほうびにも、最適だ。

手作りこその和菓子の魅力

 あづきや創業32年になる土屋さんは「失敗が新しい商品の開発につながることもある。失敗が失敗にならないのが手作りの面白さですね」と話す。季節を伝える上生菓子のデザインは、植物図鑑を参考に「花びらの形や色合いや葉の形状を見たりします」-。常時約50種類もの商品をそろえる「あづきや」。ご主人の”書斎”でのんびり、和菓子とお茶を楽しんでみてほしい。

★みそまん(60円)、上生菓子(180円)、あん生かりんとう(5個500円)(+外税)
茶房では砥部焼、萩焼の焼き物も扱っている。

■あづきや茶房

住所: 高崎市寺尾町962-8
電話: 027-325-0883