日本が大逆転で2年連続V 国際女子ソフト高崎大会
(2017年08月27日)
優勝に喜びを爆発させる選手たち
最終回、藤田がサヨナラ犠飛を放つ
最終回に4点を奪いサヨナラ勝ち
太陽誘電・藤田倭がサヨナラ犠飛でMVP/城南野球場
女子ソフトボールの国際大会、ジャパンカップ2017イン高崎の決勝戦が8月27日、市内の城南野球場で行われ、同大会予選2位の日本が同1位のアメリカ代表に5-4でサヨナラ勝ちし、昨年の高崎大会に引き続き2年連続3度目の優勝を飾った。
大会の最優秀選手には、藤田倭が、決勝戦での好投とサヨナラ犠飛という、投手と打者の二刀流の活躍で選ばれた。藤田は本市に拠点を置く太陽誘電選出の選手。
ジャパンカップは25日から開幕し、世界ランキング1位の日本と2位アメリカ、3位オーストラリア、4位カナダが対戦する世界最高峰の大会。
日本は25日と26日に行われた予選リーグで、カナダとオーストラリアに勝利したものの、アメリカに負け、2勝1敗の2位で決勝戦に進んでいた。決勝の相手は予選リーグ3戦全勝で最大のライバル、アメリカ。同チームは1番から9番までどの打順からも本塁打が打てる強力打線が売り
決勝戦、アメリカの先発はオトゥール。6月の日米対抗第2戦で日本から勝利を挙げている好投手だ。対する日本は、二刀流・藤田が先発。今大会は4番打者として投打の要を担っている。
試合は1回表から動く。先制はアメリカ。死球で出た走者を3番モールトリーが適時打で1-0とするが、日本もその裏、3番洲鎌夏子のソロ本塁打ですぐさま追いつく。
試合が再び動いたのは5回表。4回からマウンドに上がった上野由岐子(ビックカメラ高崎)が2-1と勝ち越される。「今日は力みもあった」と言う上野は6回も味方失策などでさらに2点を失い、この回で降板した。
3点ビハインドで迎えた最終回の7回裏。4-1というスコアは、サヨナラ満塁本塁打で逆転勝利した日米対抗第3戦(3-5)をほうふつさせる展開。逆転を祈る観客の期待に応え、先頭打者の河野美里(太陽誘電)が中前打を放つ。渥美万奈が四球を選び、続く川畑瞳が内野安打で1死満塁とすると。会場のボルテージは最高潮に。
山田恵里の打席で暴投で1点を加え、さらに市口侑果の左前適時打で1点差とすると、洲鎌が押し出し四球を選び同点に。最後は4番藤田がセンターのフェンスぎりぎりまで犠飛を運び、3塁走者の山田がタッチアップで生還。日本が3点差を逆転し5-4でサヨナラ勝ちを収めた。
試合後、宇津木麗華ヘッドコーチは「高崎のファンの前で逆転できて良かった。東京オリンピックまでわずか3年しかない。これからも皆さんの前でいいゲームをしていきたい」と試合を振り返った。
サヨナラ犠飛を打ち、見事MVPを獲得した藤田選手は「最終回が始まる前に上野選手と何かあるかもしれないと話していたが、内心は回ってきたらどうしようとドキドキしていた。それでも打席には『自分で決める』という強い気持ちで入ることができた。監督からは、『この大会は絶対に優勝するんだ』と言われていたので、勝ててうれしい。これからもいいプレーができるように頑張りたい」と喜んでいた。
決勝戦の前に行われた3位決定戦ではオーストラリアがカナダに1-0で完封勝利した。
女子ソフトボールは9月2日(土)から日本リーグの後半戦が始まる。日本代表選手は各所属チームに戻りライバルとなって戦うこととなる。
本市のビックカメラ高崎は現在11戦全勝で首位、太陽誘電は8勝3敗で2位と、同リーグのトップを高崎の2チームで争っている状況だ。この2チームが激突する高崎ダービーが9月10日(日)に城南野球場で行われる。上野と藤田の日本代表の両エースが戦うこちらの試合も見逃せない。(G)
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