烏川の重要箇所を共同点検
(2015年11月9日)
国交省高崎河川国道事務所
今年9月の関東・東北豪雨で鬼怒川の堤防が決壊し、大きな被害となったことを踏まえ、国土交通省高崎河川国道事務所は、9日、烏川右岸の佐野橋(寺尾町)から一本松橋(根小屋町)の区間約2kmについて高崎市や群馬県、前橋地方気象台とともに、共同点検を実施した。高崎市消防局、地元消防団員、住民らも参加し、洪水に対する防災意識を共有した。
現在、この区間には堤防がなく高崎河川国道事務所が、築堤工事を進めている。今年9月の大雨や過去の大きな台風の際、烏川の氾濫で浸水した地点などを高崎河川国道事務所のデータや、地元住民の体験などをまじえて確認を行った。併せて、現在、部分的に完成している堤防施設についても視察した。
参加した住民からは、堤防の防災効果や地域内の沢や用水路の整備について、意見が出た。
この共同点検は、国土交通省が全国で行っている取り組みで、群馬県内では、玉村町に次いで高崎市が2回目。また消防団員の一人は「9月の豪雨は天気図を見ながら待機していた。豪雨が、西にずれていたら群馬が被害を受けていたかもしれない」と危機感を持っていた。
高崎河川国道事務所は「雨の降り方が局地化、集中化し、群馬県内で豪雨災害が発生してもおかしくない。重要な箇所を再確認していきたい」と話している。
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