感動あふれるマーチングパレード
(2015年10月19日)
子どもたちの演技に拍手が湧く(南小)
初出場の箕郷中
庁舎前のコンサートもにぎわう
音楽の力でまちづくりに広がり
高崎の秋を彩る音楽の祭典、第26回高崎マーチングフェスティバルのパレードが18日(日)、雲一つない秋晴れのもとで開催された。子どもたちや若者が繰り広げる華麗なマーチングの演技は、今年も高崎のまちを大きな感動で包んだ。
パレードには高崎市内の小中高校、市外、県外からのマーチングバンド42団体2700人が参加し、シンフォニーロードから城南球場までパフォーマンスを披露しながら行進し、沿道の観客を楽しませた。26年間の継続の中で、子どもたちのマーチング技術が向上し、近年は、エンターテイメント性あふれるパレード演出を取り入れる出場校も多くなり、より一層魅力あふれる大会となっている。今年は、箕郷中吹奏楽部が初出場し、市内各地域への広がりをつくってくれた。
パレードと城南球場でのフィールドドリルに加え、昨年から庁舎前広場でコンサートが行われるようになり、マーチングフェスティバルに新たな魅力が加わった。これまで正午過ぎにパレードが終わってしまうと、集まった観衆がまちなかから去ってしまっていたが、この庁舎前コンサートにより、パレードの余韻を午後まで楽しめるようになった。庁舎前広場では人情市が出店し、音楽と軽食を楽しむ来場者でにぎわった。
開会式で高崎マーチングフェスティバル協会の阿部貞人理事長は「今日いちにち、マーチングを楽しみ、大きな拍手をおくってください」とあいさつ。富岡市長は「子どもたちの演奏は感動で涙がにじんできます」と話した。
マーチングパレードは、普段、家にひきこもりがちな人たちに音楽を楽しんでもらう機会としても大きな力となっているようだ。市内から訪れた70代の女性は、介護療養中の車椅子の友人らとともにパレードを楽しみ、「毎年マーチングを見に来るのがとても楽しみです。第1回目の頃から見に来ています。パレードを見てから、みんなで食事をするのが恒例になっています」と、うれしそうに話していた。