IT活用し売上増に/会議所でセミナー
(2017年06月21日)
中小企業庁長官が来高
16日に高崎商工会議所は同所6階ホールでIT導入の経営セミナーを開催した。中小企業のIT導入についてITコーディネーターの野中栄一さん、地元企業の事例発表として、飲食店をチェーン展開する有限会社HAPPYISLAND取締役福島展子さんが講演した。
野中さんは中小企業が費用をかけずにIT導入できるノウハウや公的支援制度を紹介し、経営者がITの苦手意識を排してリーダーシップを発揮することや業務の見直しなど、中小企業のITの導入ポイントについて説明した。
福島さんは東日本大震災後の自粛ムードや計画停電による売上減を、SNSなどを活用し広告宣伝費を減らしながら顧客増に結び付けた取り組みを紹介し、IT活用がスタッフのモチベーションアップやメニュー開発にも生かされ、予想以上の結果を上げていることを発表した。同社は2016年度「攻めのIT経営中小企業百選」に選ばれている。
同セミナーに合わせて宮本聡中小企業庁長官が高崎を訪問し、市内を視察。長官はセミナーで「中小企業の稼ぐ力を高めるためにはIT政策が重要。中小企業白書ではIT投資を行った企業の経常利益、売上額が高くなっている。ITをどう使うかが、これからの中小企業の事業の成否をわけると思う。一方、人材や知識の不足で一歩踏み出せないという声も聞いている。課題を克服できるよう相談、補助金を活用してほしい。具体的にIT導入を進め、事業を発展させていただきたい」とあいさつし、本セミナー開催の成果に期待した。
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