映画祭「ハローグッバイ」舞台あいさつ

(2017年04月11日)


菊地監督と主演の萩原さん・久保田さん

 第31高崎映画祭の最終日の9日、公開前の特別招待作品「ハローグッバイ」がシティギャラリーコアホールで上映され、菊地健雄監督、ダブル主演の萩原みのりさん、久保田紗友さんが満場の来場者に舞台あいさつを行った。出演している池田良さんも飛び入りで登壇した。
 この作品は、同じクラスの2人の女子高校生と偶然出会ったお年寄り女性との交流を描く。クラスメートでありながら接点の無かった二人の女子高校生の人間関係、二人がそれぞれ抱える心の揺れや危うさ、孤独感ややさしさが重なり合う。二人の心のつなぎ役となるお年寄りを、もたいまさこさんが演じ、作品に引き込まれる。
 菊地監督は、栃木県足利市出身、助監督として「64 ロクヨン」「舟を編む」「岸辺の旅」などの話題作に携わり、昨年は初監督作品「ディアーディアー」で高崎映画祭に来祭。この「ハローグッバイ」は菊地監督の注目の第二作。
菊地監督は「ディアーディアーの次の作品として、女子高校生の世界を魅力的に描いてみたかった。この二人とチャレンジしてみたかった」と萩原さん、久保田さんをキャスティング。萩原さんや現役高校生の久保田さんらの高校生活のエピソードも菊地監督は作品づくりに生かしたという。
萩原さんは「自分が高校生の時に思っていたこと、感じていたことが、作品の細かいところまでわかり、作品を作っているということにワクワクした」、久保田さんは「16歳で演じることの意味を感じた」と、役柄を絶妙に演じきっている。
 菊地監督は「高崎映画祭のクロージングに選んでいただき、多くの人に見てもらって本当にうれしい。感無量です。この作品が少しでも遠くに届けられるよう皆さんのお力をお借りできればと思っています」と来場者に呼びかけた。萩原さんは「初めての主演で、胸を張って、観てほしいと言える作品、大切に作った作品です」、久保田さんは「誰しも共感でき、観てくださった方に考えさせる作品です。色々な世代に観てほしい」とこの作品の公開に大きな期待を込めている。

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