絵本は「赤ちゃんの心のミルク」
(2017年01月30日)
絵本フェスティバル
NPO法人時をつむぐ会が主催する第23回「たかさき絵本フェスティバル」が28日から高崎シティギャラリーで始まり、大勢の親子でにぎわっている。
今回の絵本フェスティバルは、長く読み継がれて子どもの本をテーマに、「いないいないばあ(松谷みよ子・1967年童心社)」、「だるまちゃんとかみなりちゃん(加古里子・1968年福音館書店刊)」などが紹介され、絵本を作ってきた人たちの熱い思いが伝わる展示となっている。
ギャラリートークで、童心社の酒井京子会長は、「いないいないばあ」が生まれた背景について「日本人による赤ちゃんのための絵本がなかった時代で、松谷みよ子さんは、赤ちゃんの絵本は赤ちゃんの心のミルクであり、最上のものを与えたいと考えていた。登場する動物と赤ちゃんが向き合って目が合うように工夫されている」と語り、絵を担当した瀬川康夫さん、装丁の辻村益郎さんと試作が重ねられたエピソードを交えて、同書の魅力を紹介した。
また会場では、時をつむぐ会の会員が制作した「のぞき箱」で、絵巻のように長く広がる絵本「かわ(作加古里子)」に描かれた風景を楽しめるなど、同会ならではの趣向を凝らした展示となっている。
時をつむぐ会の続木美和子さんは「大人たちの子どもたちへの思いも伝えていきたい」と語る。開会式で富岡市長は、同会の取り組みについて「ほんとうにすばらしい活動をしていただいている」とエールをおくった。
会期は2月7日(火)まで。会期中は無休。入場料は大人800円、子ども(4歳以上18歳未満)500円。時間は午前10時から午後6時。入館は午後5時30分まで。
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