心電図を救急現場から病院へ
(2016年07月7日)
県内初導入の機器で救命率向上めざす
高崎市等広域消防局は、心筋梗塞や狭心症など1分1秒を争う救急患者の救命率を高めるため、県内初となる「ワイヤレス12誘導心電図伝送装置」の運用を、今週の5日から開始した。
「12誘導心電図」は、心臓を立体的に測定するもので、心臓のどの部分に異常があるか予測しやすくなるという。
心電図等を測定する装置は救急車両に搭載されているが、振動の影響を受けやすく、データを伝送する機能がなかった。
高崎市等広域消防局が今回導入した「ワイヤレス12誘導心電図伝送装置」は、振動や患者の体が動いても測定できる。心電図の画像データは、タブレット端末を通じてEメールで救急現場から病院に伝送する。病院側は、受信した画像データから患者の状態を把握し、救急車が到着する前から治療の準備ができるようになるという。また走行中の救急車の中で心電図が測定できるので、医療機関への搬送時間短縮にもつながる。
現在、この装置は、試験的に1台が導入されており、消防局では、今後、順次配備していく予定という。
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