布袋さんゲストに音楽フェス
(2016年03月8日)
全国規模のオーディションプロジェクト
高崎市営のレコーディングスタジオ、タゴ・スタジオ・タカサキは5日に記者会見を開き、「MUSIC FESTIVAL2016」を7月2日(土)3日(日)に開催すると発表した。アマチュアミュージシャンのオーディション決勝と、高崎が生んだ伝説のロックバンド「BOOWY」のギタリスト布袋寅泰さんのライブコンサートを行い、1万人規模の無料音楽イベントとして開催する。
会見には布袋さんも出席し「この街から夢がスタートした。音楽の奥行き、深みを感じさせる特別なライブにしたい」と、高崎への思いとフェスティバルのへの期待を熱く語った。
オーディションはバンド・シンガーソングライター部門とカラオケ部門の2部門。バンド・シンガーソングライター部門は、必要書類と2、3曲のオリジナル曲を録音・録画したCDやDVDなどを送付、カラオケ部門は全国のカラオケDAM設置店で「DAMとも」を使って応募する。カラオケ部門の応募は3月25日(金)から予定。
応募音源の審査で選考し、7月2日に高崎clubFLEEZで予選、3日にもてなし広場で決勝を行う。決勝の審査員はINORANさん(LUNA SEA)、香川誠さん(ROGUE)、多胡邦夫さん、中西圭三さん、ヤガミ・トールさん(BUCK-TICK)といった豪華な顔ぶれ。優勝者にはタゴスタジオでのレコーディングなど、プロデビューをサポートする。
3日のもてなし広場では、2千席程度の市民招待席も設ける予定。布袋さんにとっても大きな無料ライブは初めてで「音楽に夢をみつける若者とともに、高崎で音楽を奏でたい。プロの音の迫力を感じてほしい。みなさんと作るフェスティバルであり、たくさんの人に見に来てほしい」と話している。布袋さんもデビュー35周年記念プロジェクトの一環として、このライブコンサートを思いを込めている。
スタジオ運営責任者の田胡邦夫さんは「高崎で若者の夢が実現するオーディションにしていきたい。レコーディングスタジオ主催のオーディションは全国でも初めて」と話している。
富岡市長は「全国の若いミュージシャンを育てるコンテスト。高崎出身の伝説のスーパースター布袋さんに協力を依頼し了承を得ることができた。大規模な音楽コンテストは初めてとなり、高崎市も全面的な支援をしたい」と開催に意欲を示した。
タゴ・スタジオ・タカサキの運営については、1日の高崎市議会一般質問で清水明夫議員から質問があった。スタジオと2階の市民ラウンジを合わせ、建物の借り上げ料が年間で約1200万円、施設の管理運営は指定管理者の高崎市文化スポーツ振興財団が行っており、指定管理料の内、タゴスタジオの管理運営経費が約3800万円、スタジオ自主事業費が1800万円となっている。この他、企業協賛金などを加えてスタジオを運営している。
スタジオ収入は、高崎の知名度アップやブランド力向上に貢献する地域振興プランを導入しているため、平成26年度実績で約260万円となっている。スタジオの利用状況は今年度4月から2月末までの累計でアーチスト50組、延べ利用日数が129日となっている。平成26年度は28組で、前年実績を上回っている。低廉な料金で音質が良いため、予約が埋まっており、キャンセル待ちの状態で、国内で最も人気のあるスタジオになっているという。自主事業では、市内の小中学生を対象に校歌のレコーディング体験が行われ、17校が参加している。2階の市民ラウンジは、市民の人気スポットにもなっている。
清水議員は、タゴスタジオの実績について、周知するよう要望しており、今回の音楽フェスティバル開催は、スタジオの意義を内外に示すものとなりそうだ。
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