イオンモールの一人勝ちではなく

(2016年03月2日)

1千人規模の地域雇用も

 高崎駅西口に来年秋開店予定のイオンモール高崎駅前が着工間近となったようだ。3月1日の高崎市議会一般質問で、依田好明議員の質問に答え、高崎市は、イオンモール高崎駅前について現在までの状況を説明した。
 イオンモール高崎駅前は、8階建て、各階の売り場は1階がスーパー、2階から6階がファッション、雑貨、7階・8階がフードコートやレストランを予定している。
 周辺の渋滞防止やまちなかの回遊性を高めるため、これまで示されてきた通り、駐車場は店舗敷地の中には設置せず、買い物客は周辺の駐車場を利用する。高崎市は民間事業者による600台の立体駐車場の整備をはかっており、イオン側も、旧ビブレの時とほぼ同数の3千台から4千台の特約駐車場を用意する。
 売上額については、当初段階で年間300億円とされていたが、店舗規模が変わったため、イオンは改めて精査している。
 集客は、年間800万人から1千万人とされており、この集客をまちなかの商店街に取り込むことが大きな課題だ。イオンにより、新たな来街者が創出される一方、今まで、商店街の小売店で買っていた顧客がイオンに流れる心配はある。高崎市では「今まで高崎に来なかった客層も集客できる。チャンスととらえ、来店に結び付けていただきたい。イオンモールの一人勝ちでなく、周辺の商店街と連携していく考えを持っている」とし、商店街や個店の支援に力を入れていく考えだ。また、イオンモール高崎駅前への地元事業者出店も考慮することになっている。
 イオンモールは、既存店となる群馬地域のイオンモール高崎とイオンモール高崎駅前は、商品の差別化を行い、2店舗を活用し、相乗効果で売り上げを伸ばす考え。イオン高崎は売り上げを伸ばしており、将来的には更に売り場面積が必要になると考えている。
 雇用規模は新たに800人から1千人が生み出される見通し。常用・パートなどの内訳は示されていない。高崎や高崎周辺にとっても大きな雇用チャンスが生まれる。

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