競馬場通り北側車線を3車線化

(2015年12月4日)

コンベンション施設の出入りで専用レーン

 高崎競馬場跡地に群馬県が計画しているコンベンション施設について、県は12月1日の群馬県議会一般質問で、清水真人議員の質問に答え、考えを示した。
 県のコンベンション施設は、平成29年度中の工事着工、平成31年度中の完成、平成32年度の開所に向け事業を推進していくことが、これまでに示されている。
 地元要望への対応については、まず、昨年度から延べ20回以上の地元説明会を開催して意見を聞き、周辺世帯へ情報提供しているとした。
 道路については、「東毛広域幹線道から高崎競馬場跡地に進入するアクセス道路を新設する」、「競馬場通り線を1車線拡幅する」、「渋滞を軽減させるため交差点改良」などを今年2月に地元説明した。その後、現地測量を実施し9月に基本計画改訂版案を示した。道路計画案については、地元から高崎市を通じ、競馬場通り線の拡幅について、地元住民がスムーズに通行できるよう、コンベンション施設専用の出入り車線を追加してほしいと要望を受けた。県は、この要望に沿い、競馬場通り線北側車線(東行き)は現行の1車線から3車線に拡幅することにした。
 雨水排水対策は、周辺道路が低く水はけが悪いので排水対策をしっかりしてほしいと要望を受けている。コンベンション施設に地下タンクを設け、周辺も含めて一定水量を貯水し、降雨状況を見ながら排水することにした。この対策で集中豪雨による浸水被害を軽減できると考えている。
 また防災拠点機能に住民要望を反映させたほか、住民が散歩やジョギングに利用できる緑地帯整備も盛り込んだ。県では計画の進捗に合わせ、今後も地元と意見交換を行っていく。
 展示会、イベントの誘致活動は、施設開所に先立って行っていくことが必要となる。展示会・大規模会議の主催者となる企業、団体に積極的な誘致活動を行っているとした。平成26年度から誘致係を設置し、誘致活動を行っているほか、市町村・観光協会等で構成するコンベンションビューロー連絡協議会を設置し、コンベンション施設と県内既存施設を含んだ誘致活動を行っている。昨年は年間120の企業団体を訪問し、医学系学術会議、ライブコンサートなど103件の利用意向が示された。国際ミーティングエキスポに出展し、164件の問い合わせがあり、温泉地への2件のコンベンション誘致につながった。今年度は11月末までに98カ所を訪問し、88件の利用意向が示され、流通関係の新商品展示会、農業関係など来場者規模数千人~1万人規模の十数件について具体的な意向が示されたことが報告された。県では、積極的な誘致活動で、確実な利用意向を獲得し、安定的な施設稼動をはかりたいとした。

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