没後50年 山口薫先生から君たちへ

(2018年09月18日)


高崎市美術館で9/23から

高崎市出身の洋画家で、日本におけるモダンアート運動の中心的な存在として作品を発表し続けながら、良き教師として後進に大きな影響を与えた山口薫の画業を振り返る展覧会が9月23日(日・祝)から高崎市美術館で開催される。

 

箕郷の名家に生まれ榛名山のふもとで牛や馬にふれのびのびと育ちながら、油絵に出会い東京美術学校(現・東京藝術大学)で絵画を学んだ山口薫。卒業後の滞欧でセザンヌ、ゴーギャン、マチスなどの近代絵画に接し、帰国後は既成画壇と距離を置き革新的な創作活動で時代をけん引した。1958年に第二回グッゲンハイム賞国内賞、1959年に毎日美術賞、1960年に芸術選奨文部大臣賞などを受賞し国内外で高い評価を受ける一方、母校の東京藝術大学で教鞭をとり後進を育てた。晩年は胃がんを患いながら死の直前まで描き続け、淡く柔らかな色彩と優しく見守るようなまなざしで描かれた遺作『おぼろ月に輪舞する子供達』を発表した数日後にこの世を去った。

 

今回は、県内所蔵作品を中心に山口薫の作品が紹介されるとともに、郷里の友であり同志である画家たちの作品や、教え子はじめ山口に大きく影響を受けた画家たちの作品も並び、多くの人に慕われた“山口薫先生”の面影もしのぶ展示となる。また、山口の母校である箕輪小学校6年生が箕輪城跡で写生に挑戦し、その絵が群馬出身の若手アーティスト・温井大介の手により山口の絵画『箕輪城跡』と時をこえコラボインスタレーションになるという新たな試みも行われる。

 

 

会場:高崎市美術館

会期:2018年9月23日(日・祝)~12月2日(日)

開館時間:午前10時~午後6時 ※入館は午後5時30分まで

金曜日のみ午前10時~午後8時 ※入館は午後7時30分まで

休館日:月曜日 ※月曜が祝日の場合は開館し、翌火曜日休館

観覧料:[一般]500円 [大学・高校生]300円 (65歳以上と中学生以下は無料)

※20名以上の団体は割引料金

※リピーター割引あり

※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた方および付添いの方1名は無料

問合せ:高崎市美術館 TEL. 027-324-6125

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