洋画家・湯浅一郎 生誕150年記念展
(2018年05月1日)
県立近代美術館で6/17(日)まで
安中出身で日本近代洋画の本流を担った湯浅一郎の生誕150年を記念する展覧会が、4月28日(土)から群馬県立近代美術館ではじまった。
明治元年に安中で醤油味噌醸造販売を営む裕福な家に生まれ、新島襄とも親交があるなど先進的な父のもとで育った湯浅一郎。当時まだ珍しかった西洋の油絵に出会い洋画家を志し、山本芳翠や黒田清輝といった日本近代洋画の重鎮のもとで学ぶ。明るい光の反射や空気感を描き出す「外光派」と呼ばれた画風を身に着け、油彩の本場ヨーロッパ・スペインへの留学も経て、人物画を中心とした堅実な画風で作品を発表し続けた。群馬の人にとっては新島襄の肖像画の作者としてもなじみ深い。
上州生まれの最初の洋画家として明治から昭和にかけての激動の日本の芸術界の流れのなかにありながら、目でとらえることのできる世界に重きを置いて何気ない日常的な女性の姿や風景を温和に描き続けた湯浅一郎の画業と生涯を振り返り、時代を感じる展覧会となっている。
会期中は記念講演会や学芸員による作品解説会、スペシャルコンサートなども開催予定。
会場:群馬県立近代美術館
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(4/30は開館)
観覧料:[一般]610円 [大高生]300円
※20名以上の団体は割引料金
※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
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