第83回 葡萄屋寄席 4月20日/高崎シティギャラリー

(2016年03月23日)



仕掛け人 清水文四郎さん

 昭和55年から始まった葡萄屋寄席は、貝沢町にあるスペイン料理の店「葡萄屋」のオーナーシェフ、清水文四郎さんの主催として始まり、今年35年目となる。シェフでありながらイベント業務も手掛ける清水さんは、長年、コンサートや各種イベントを開催。昭和46年には「大相撲高崎場所」を主催(勧進元)した。落語会は立川談志師匠との出会いがきっかけで始まり、その後、商工会議所やホテル、高崎市文化会館等で開催、根強いファンに支えられ葡萄屋寄席は恒例となった。
 
 「当初のキャッチコピーは“高崎に笑いを”でした。古典落語から新作まで、人情話や泣ける話、滑稽話など様々です。噺家にもいろいろなタイプがいて、例えば“うまさの志ん朝、達者な談志”とよく言われる。出囃子の後、談志が登場すると会場はシーンと静まり返った。小さな声で客を惹きつけるんですよ」と落語の魅力を語る。
 近頃、再び落語ブームが到来し、若手落語家の追っかけなどもテレビで話題となっている。「自分の経験をオーバーラップさせたり、登場人物を身近な人に重ねて笑ったり、今では味わえない昔の話にイマジネーションが広がって、はまってしまう人は多い」と話す。
 
 かつて都内でも実現しなかった「志ん朝、小三治の二人会」を手掛けたこともあり、葡萄屋寄席には全国区のファンがやってくるという。「応援してくれる人がいるので続けてこられた」と振り返り、例年3~4回開催し続けている。
 83回を迎える今回は、若手のホープとされる三人、柳家喬太郎、桃月庵白酒、春風亭一之輔があがる。都内ではチケット販売後、わずか10分ほどで完売する人気ぶりの三人とのこと。落語は人間の心の機微を味わいつくせる日本ならではの舞台だ。新年度のスタート、葡萄屋寄席は、心に新風を吹き入れるのにうってつけかもしれない。
 
第83回 葡萄屋寄席
●日時:平成28年4月20日(水) 午後6時開場 午後6時30分開演
●会場:高崎シティギャラリー
●出演:柳家 喬太郎、桃月庵 白酒、春風亭 一之輔 
●電話:027-328-5050
●木戸銭:4,000円(全席指定)
●お問い合わせ:葡萄屋 電話:090-3146-8973
 
第84回 葡萄屋寄席
●日時:平成28年7月13日(水)
●林家権太楼、林家三三、林家つる子(高崎市出身、二ツ目)
●HP http://www.budoya.net

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