高崎市美術館 特集展示「4つの革命」
(2020年09月7日)
オーブリー・ビアズリー 『オスカー・ワイルド作「サロメ」のためのオーブリー・ビアズリー挿絵集』より 《クライマックス》1894年(1906年刊) ラインブロック・紙 うらわ美術館蔵
オーブリー・ビアズリー 『オスカー・ワイルド作「サロメ」のためのオーブリー・ビアズリー挿絵集』より 《孔雀の裳裾》1894年(1906年刊) ラインブロック・紙 うらわ美術館蔵
フェルナン・レジェ『サーカス』より《軽業師たち》1950年刊 リトグラフ・紙
マリー・ローランサン《扇を持つ若い女》1913年 水彩・紙
オーブリー・ビアズリーからサルバドール・ダリまで
19世紀後半から20世紀初めのヨーロッパ美術において相次いで登場した、それまでの“美術”の概念を根底から覆すような革命的表現について紹介する高崎市美術館の特集展示「4つの革命 オーブリー・ビアズリーからサルバドール・ダリまで」が9月12日(土)から高崎市美術館で始まる。
展示は4つの章によって構成。第1章は、産業革命のイギリスで、鋭いペン画で耽美主義やアール・ヌーヴォーなどの芸術運動に大きな影響を与えた鬼才・オーブリー・ビアズリーにスポットを当て、第2章では、絵画史に大きな革命をもたらした視覚実験・キュビズムなどピカソの視覚革命を検証。第3章は精神革命をテーマに反戦意識を背景に美術の存在意義を問うたダダイストや、人間が潜在的に持つ奇妙さや不合理さを表現し世界を驚かせたダリらのシュルレアリスムに迫り、第4章は世界からパリに集まり切磋琢磨し合ったエコール・ド・パリの芸術家たちの表現を紹介する。
また、近代ヨーロッパ美術作品が並ぶ「4つの革命」展に併せ、日本の版画史とグラフィック・デザイン史の革命も紹介。明治末~大正期の『創作版画運動』のムーブメントを担った谷中安規や前川千帆の作品や、高崎市出身で日本を代表するグラフィックデザイナー・佐藤晃一の仕事の中からグラデーションやタイポグラフィにおける発明と更新を検証するコレクション展が同時開催で行われる。
なお、高崎市美術館では新型コロナウイルス感染防止対策として、入館前の検温と健康状態申告書の記入、マスク着用と手指消毒、ソーシャルディスタンスの確保の徹底を来館者に呼び掛けている。また入館をスムーズにするため、Webサイトで事前に健康状態申告書をダウンロード・記入しての来館を推奨している。
会場:高崎市美術館
会期:2020年9月12日(土)~10月18日(日)
開館時間:
〈高崎市美術館〉午前10時~午後6時(金曜日のみ午後8時まで開館)
〈旧井上房一郎邸〉午前10時~午後6時
※入館は閉館30分前まで
※旧井上邸への入館は事前予約制
休館日:月曜日(祝日の場合は開館し翌日休館)
観覧料:[一般]300円 [大高生]200円
※中学生以下と65歳以上は無料
※身体障害者手帳等をお持ちの方とその付添い1名は無料
問合せ:高崎市美術館 TEL.027-324-6125
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