特別展「紙芝居がやって来たⅢ」

(2020年08月12日)


鞍馬天狗から外国の紙芝居まで

保渡田町の土屋文明記念文学館で、昭和初期の街頭紙芝居から、戦時中の国策紙芝居、外国人作家による紙芝居など様々な紙芝居が並ぶ特別展「紙芝居がやって来たⅢ」が始まった。

 

複数枚の絵を順に見せながら演じ手が語る紙芝居は、昔懐かしい子どもの娯楽というだけでなく、日本特有の文化財であり、メディアとして昭和初期や戦時中などの時代を映す鏡でもあった。今では、日本の紙芝居文化は世界にも広がりを見せている。

 

今回の展示では、昭和初期に多くの子どもをワクワクさせた『鞍馬天狗』『蛇男』『黄金バット(復刻版)』などの懐かしの紙芝居が登場するほか、戦意高揚のプロパガンダとして演じられた戦中国策紙芝居『白ゆり戦記』『群馬県選挙粛清運動』『軍神の母』などを通して戦争を見つめ、近年世界に広がりを見せる紙芝居文化の中で生まれた外国人作家による紙芝居作品『しあわせの花』『五つのたいよう』も紹介する。

 

また、関連行事として私たちがよく知る紙芝居の形の源流ともいわれる、紙人形を動かす“立ち絵”形式で演じる貴重な紙芝居の上演や、高崎女子高校放送部とマンドリン部による紙芝居と演奏、展示解説も予定している。

 

なお、土屋文明記念文学館では、当面の間は整理券配布制の入場により混雑を避け、毎日午後0時30分~午後1時30分の間は館内消毒のため一時閉館するなどの対策を行っている。

 

会場:土屋文明記念文学館

会期:2020年8月8日(土)~8月31日(月)、9月11日(金)~9月22日(火)

開館時間:午前9時30分~午後5時(観覧受付は午後4時30分まで)

休館日:火曜日、9/1~9/10(8/11と9/22は開館)

※館内消毒のため午後0時30分~午後1時30分の間は一時閉館

観覧料:[一般]200円 [大高生]100円

※中学生以下無料

※障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料

※新型コロナウイルス感染症の影響により、会期・関連行事等が変更になる場合あり

※来館の際はマスク着用

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