ミニ企画展「渡来人がつくった土器」観音塚考古資料館
(2020年06月18日)
観音塚考古資料館
八幡町の観音塚考古資料館で、高崎市内の韓式系土器とその出土遺跡にスポットを当てたミニ企画展「渡来人がつくった土器~高崎市内出土の韓式系土器」が現在開催中だ。当時の古代日本に最先端の技術をもたらした渡来人が、古代東国の群馬・高崎の地にやってきてどのような足跡をたどったのか、韓式系土器を手掛かりに探っていく。
『韓式系土器』は朝鮮半島から来た渡来人がもたらした土器や彼らが日本でつくった土器の呼称。群馬県で出土するものは5世紀後半頃の韓式系土器からで、今のところ榛名山東南麓、八幡台地、井野川中・下流域の3地域の遺跡でまとまって見つかっている。
当時の日本の中心地から遠く離れているにもかかわらず、畿内に負けずとも劣らない国際色豊かで洗練された出土品が数多く出土している観音塚古墳。この地がなぜこれほど先進的な地域だったのか、韓式土器から渡来人が持っていた高度な技術について紐解いてゆく。
また、考古資料館に隣接する観音塚古墳の横穴式石室は実際に入ることができる。草木繁るうっそうとした古墳の外と、土と巨石に囲まれひんやりとした石室内の違いを体感するのも夏ならではの楽しみ方の一つとしておすすめだ。
会場:観音塚考古資料館
会期:2020年10月4日(日)まで
開館時間:午前9時~午後4時
休館日:月曜日、祝日の翌日(8/11、9/23)
入館料:[一般]100円、[大高生]80円
※中学生以下と65歳以上は無料
問合せ:TEL.027-343-2256
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