第34回たかさき能
(2019年10月16日)
人間国宝・梅若実が演じる一角仙人
芸術の秋の高崎の風物詩「たかさき能」が今年も10月19日(土)午後3時開演で群馬音楽センターで行われる。仕舞が鈴木啓吾、狂言は山本東次郎、能は梅若実が出演する。
仕舞『難波』で華々しく始まる今回のたかさき能。天下泰平を祝う舞を披露するのは観世流シテ方の鈴木啓吾。自らのルーツである鈴木姓にちなんだ能を、300年途絶えていたところから甦らせるなど幅広い活躍を見せている。
続いて狂言『音曲聟』を演じるのは人間国宝の大蔵流・山本東次郎。大真面目な聟がからかわれ、だまされて教えられた風変わりな作法で舅の家に挨拶に行ってしまうというコミカルでほほえましい筋立てを演じ観客を笑顔をにする。
そして能『一角仙人』を演じるのは、人間国宝であり今年フランス芸術文化勲章シュヴァリエも受章した観世流シテ方の梅若実。昨年大病から復帰し精力的に活動。今月もパリでマリーアントワネットを妖艶に能で演じ喝采を浴びたばかり。たかさき能では、古代インドの一角仙人が酒好き女好きの本性をさらけ出し堕落する恍惚の姿と、我に返りむなしく立ち尽くす様など目まぐるしい感情の動きをどう表現するのか。最高峰の芸能をこの目で間近に見ることができる貴重な機会をぜひ堪能してほしい。
会場:群馬音楽センター
日時:2019年10月19日(土) 午後3時開演(午後2時開場)
※午後2時20分より演目解説
チケット:[指定席]前売4,000円 当日4,500円 [自由席]前売2,000円 当日2,500円
問合せ:たかさき能実行委員会TEL.090-9378-8224
- 次の記事 古橋香「泥濘の島」展
-
前の記事 ポーランド国立民族舞踊団「シロンスク」