「nowhere – 匿名の場所」展
(2019年08月30日)
静謐な無常観
50年の歴史を持つ高崎問屋街に新たな風を吹かせるアートの発信拠点・ビエントアーツギャラリーで、「nowhere – 匿名の場所」展が9月6日(金)から始まる。問屋街とアートの化学反応による文化発信プロジェクトにより毎月企画されている展覧会で、今回は中之条ビエンナーレにも参加する造形作家・藤原京子の個展が行われ、ガラスと鉄を組み合わせたインスタレーションや彫刻などが並ぶ。
今回の展示では“境界”をテーマに制作され、壊れやすいガラスと硬質な鉄という相反する素材を組み合わせた作品たちが強いコントラストを放ち、そこから広がる世界は、内と外、聖と俗、此岸と彼岸といった対照的な両者の間の境界にある緊張感と静謐な無常観を見る人に投げかける。また、立体作品と合わせ、藤原が旅先でとどめた静けさを感じる風景写真も並び、日常から引き離され、違う時間と空間を感じられる展示となる。展示初日の9月6日(金)は午後5時からアーティストトークとレセプションを開催。
会場:ビエントアーツギャラリー(ビエント高崎1階西側)
会期:2019年9月6日(金)~10月6日(日)
時間:午後12時30分~午後6時30分
入場:無料
定休:火・水・木曜日
問合せ:TEL.080-9542-5241
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