長島有里枝×竹村京「まえ と いま」展

(2019年07月29日)


群馬県立近代美術館

それぞれ第一線で活躍する同世代のアーティスト、長嶋有里枝と竹村京の過去と現在、そして高崎との縁が交差し広がりを見せる企画展「まえといま」が群馬県立美術館で開催中だ。

 

長島有里枝は自らの家族や身近な人を取り続けた写真で家族や女性の在り方を問う作品を発表し続け、2001年に木村伊兵衛写真賞を受賞。写真のみならず、文章の執筆や映像、立体作品などジャンルを超えた活動を続けている。高崎出身である母方の祖父母について著書で語られたり、祖母が取った古い花の写真を作品のモチーフにするなどして家族それぞれが生きた時間と長島自身の生きている現在を作品において接続させること試みている。今回の展示では、祖父母の遺品をつかった新作などが登場する。

 

竹村京は東京藝大で絵画を学んだのちドイツ・ベルリンへ留学。写真やドローイングの上に刺繍を施した布を重ねた作品によって、失われたものの存在や記憶を捉えている。シドニー・ビエンナーレへの出品など世界各地で活動を展開しているが、2015年に高崎に居を構えた。東京の実家の取り壊しと両親の高崎移住をきっかけにして、東京と高崎、過去と現在をオーバーラップさせ、群馬で生み出された最新の絹糸も用いて記憶や時間の作品化を試みた様子が展示される。

 

会期中の8月25日(日)には二人の作家が登壇するアーティスト・トークも開催され、子・孫・妻・母と、世代に応じて女性としての様々な役割を引き受けながらアーティストとして第一線で活躍を続ける二人が、展覧会のテーマや作品に込めた思いなどを語る。

 

 

会場:群馬県立近代美術館展示室1

会期:2019年7月13日(土)~9月1日(日)

開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)

休館日:月曜日※8/12は開館

観覧料:[一般]610円[大高生]300円

※中学生以下無料

※障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料

問合せ:群馬県立近代美術館TEL.027-346-5560

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