長野堰を語り継ぐ/DVDを制作
(2017年05月9日)
世界かんがい施設遺産登録を記念
長野堰土地改良区と長野堰を語り継ぐ会は、昨年11月に長野堰が世界かんがい施設遺産に登録されたことを記念し、長野堰を知る映像資料「長野堰なくして高崎なし」を制作し、9日にお披露目の上映会がシティギャラリーコアホールで行われた。
長野堰は1100年の歴史を持つとされ、高崎の産業と深く関わってきた。映像資料はDVDとして1000枚を作り、高崎市内の学校や公民館、関係者などに配布し、児童・生徒や市民の学習などに活用してもらう。
映像制作は昨年の夏から取り掛かり、制作中に長野堰が世界かんがい施設遺産に登録された。長野堰と高崎の関わりを地形、歴史、生活の3編で紹介している。各編は6分ほどで、全体を紹介する映像を含めて20分程度で鑑賞できる。
長野堰を語り継ぐ会では、これまで長野堰を紹介する高崎城下のジオラマなどで展覧会を行い市民に好評となっており、今回の映像DVDで更に活動を広げていく。
長野堰土地改良区の大山理事長は「長野堰と高崎の発展の関わりを広く市民に紹介できてうれしい。小中学生の学習に役立ててもらい、一般の方にも興味深く見てもらえる」とあいさつ。
富岡賢治市長は「子どもたちにわかりやすく、30分程度で見てもらえる映像作品をお願いした。市民、子どもたちに長野堰の理解が深まり感謝したい。ジオラマを展示できる場所を検討している」と述べた。
語り継ぐ会の中島会長は「世界と冠のついた遺産、長野堰を多くの人に知ってもらい、末永く語り継がれるよう役立てていく。長野堰は今なお、高崎を潤していることに大きな意味がある。観光資源としても役立てていきたい」と意欲いっぱいだ。