高崎市文化賞に関口さん、堤さん、中田さん

(2018年11月16日)

高崎市は平成30年度高崎市文化賞の受賞者を13日に発表した。

受賞者は画家・詩人の関口将夫(せきぐち・まさお)さん、郷土史研究の堤克政(つつみ・よしまさ)さん、だるま製造の中田純一(なかた・すみかず)さんの3で、功績と受賞理由は下記の通り。授賞式は11月26日に高崎市役所で行われる予定。

 

関口将夫さん(76歳)

功績:美術・文芸振興。

高崎市民美術展覧会運営委員、日本詩人クラブ会員、群馬詩人クラブ会員。

昭和38年の「第7回新槐樹社展」を皮切りに昭和50年に「日・仏現代美術パリ展」、昭和54年に「ホアン・ミロ国際ドローイング賞展」に出品し、定評を得る。

昭和53年に「第2回上毛芸術奨励賞」を受賞。現在まで数々の美術展への作品を出展しているほか、高崎市民美術展の運営委員として尽力している。

詩の分野ではたかさきスプリングフェスティバル「ことばと声の詩まつり」として県内外の詩人125人を集め、ミュージシャンとともに詩の朗読イベントを開催。平成3年に「第29回群馬県文学賞」受賞。現在も自身の詩作、各地で詩の朗読を精力的に行うほか、詩の講座など普及活動も行っている。

高崎シティギャラリー建設に向けた運動を中心的に進め、まちづくりにも貢献。

 

堤克政さん(75歳)

功績:郷土史研究。

高崎史志の会理事・講師、頼政神社氏子総代、大信寺檀家総代。下仁田戦役戦没者遺族会代表。

先祖が高崎城主大河内家の家老を務めた家系であることから、江戸時代の高崎を中心に研究を続ける。平成17年には「高崎市史の会」を設立。同会の勉強会や高崎学検定講座などの講師を務め、現在まで当時の高崎の歴史を語り継ぐ様々な活動を精力的に行っている。

執筆活動にも力を注ぎ、著書は当時の高崎がどのように発展し、今に続くのかを知る資料として活用され、市内の小中学校にも高崎市史の会を通じて寄贈されている。平成27年度から29年度にかけて高崎市が行った「名所旧跡案内板設置事業」のアドバイザーとして中心的な役割を担うなど、郷土史家として高崎のまちづくりに貢献している。

 

中田純一さん(66歳)

功績:伝統工芸振興。

大門屋物産株式会社代表取締役社長、群馬県ふるさと伝統工芸士会副会長、群馬県達磨製造協同組合前理事長。

「群馬県ふるさと伝統工芸士」として、高崎だるまの伝統と歴史をふまえただるま作りに邁進するかたわら、創作だるまの制作にも打ち込む。群馬県達磨製造協同組合理事長在任時には「高崎だるま」の名称を県内初の地域団体商標として登録、海外へのプロモーションも積極的に行ったほか、新たな伝統をつくるべく平成29年元旦に初開催の「高崎だるま市」の開催にも尽力した。職人の技と上州の風土が生み出した芸術作品、高崎を代表する伝統工芸品である「高崎だるま」のブランド力向上への功績は顕著である。また豊富な知識や経験を生かし、後進の指導・育成にも尽力している。

 

 

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