悠久の歴史に思いを馳せる

(2018年09月18日)


音楽祭で「羊伝説」の舞い

日本舞踊家・藤間信乃輔(ふじま・しんのすけ)による「多胡碑・羊太夫の燈火(ともしび)」が9月14日の高崎シティギャラリーコアホールで開催された。上野三碑がユネスコ「世界の記憶」登録されたことを記念し、高崎音楽祭の公演として実施された。

 

豊剛秋(雅楽・笙)、太田豊(雅楽・龍笛・おりん)、林恒宏(朗読)、ルドヴィート・カンタ(チェロ)と藤間が舞踊で共演し、幻想的な照明の演出で、来場者を魅了した。

 

藤間は石川県金沢市の日本舞踊家で、高崎市と友好都市の文化交流を深めている。藤間は高崎市にまつわる演目を創作したいと考え、2年前の高崎音楽祭2016でこの作品を上演。その後、上野三碑がユネスコ「世界の記憶」に登録されたことから、今回は更に内容を充実させて上演した。

 

上演後、藤間は「三碑を1300年にわたって守ってきた人がいることを思ってほしい」と話し、三碑建立から1300年間にわたる悠久の年月に思いを馳せた。

 

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