ゴミ出し困難者を地域で支援
(2018年02月9日)
ゴミステーションまでごみ出しが困難な高齢者への支援が全国で課題にとなっている。高崎では、こうした高齢者への協力の輪が地域で広がっている。
高崎市内のゴミステーションは、平成29年4月1日現在で、燃やせるゴミステーションが7363カ所、燃やせないゴミステーションが2719カ所、資源物のステーションが2335カ所となっている。
ゴミステーションを新設、移設する場合は基準があり、燃やせるごみは20軒に1カ所、燃やせないごみ・資源物は40軒に1カ所が設置の目安で、行き止まりでないなど、ごみ収集車か回収できるような道路状況もゴミステーションの設置基準となっており、近隣住民の了承も必要だ。平成28年度はゴミステーションの新設申請は59件あり、移設申請は89件、廃止申請は12件あった。
ごみ出しが困難な高齢者については、ゴミステーションまで地域の人は協力して運んでいるなど、町内の協力が行われている。地域での支え合いにより、ごみ排出日に自宅の前に置いておくなどし、環境保健委員がゴミステーションまで運ぶ姿が見られているという。
高崎市に相談が寄せられるケースもあり、市では職員が訪問して当人から話を聞き、環境保健委員に相談し、地域内での対応が可能か協議する。一軒家などで、地域対応ができない場合は、市が対応する。
また、地域から家屋内外にごみがたまっている、いわゆる「ごみ屋敷」問題について心配に声が届いた場合、本人がごみと認めない場合は財産と見ることもできるため、説得に努め、同意を得て片付けるケースもあったという。
(高崎新聞クールチョイスニュース)
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