高難度の演技で観客を魅了/全日本体操
(2017年06月25日)
体操日本代表・候補も決定
高崎アリーナで第71回全日本体操種目別選手権の決勝が25日に行われ、24日の予選を勝ち抜いた選手が技と美しさを競った。各競技とも難度の高い技が繰り広げられ、観客は感嘆の声を上げ、選手に大きな拍手をおくった。
最終種目となった男子鉄棒では、内村航平選手が難度の高い5つの技を連続で決め、観客を魅了した。競技を終えた内村選手は、両手を上げて観客にアピールし、場内を盛り上げた。
大会後の記者会見で内村選手は「鞍馬も鉄棒も今までにない構成で、みんなの前で見せられる喜びがあった。体のキレが戻っていい演技ができ、体操っておもしろいなと思いました。ハナレ技を5個入れると、観ている人もが盛り上がる感じがやりながらわかったので鉄棒の醍醐味をきわめていきたい。いい演技ができた喜びと、高崎は初めての場所で、初めて見に来る人もたくさんいるだろうと思ったので、演技が終わった後に大きな拍手をぼくたちは求めていますよという意味もこめた」と話した。
この大会で、女子日本代表に、既に決まっていた村上茉愛・杉原愛子選手に加え、宮川紗江・寺本明日香選手が選ばれた。男子日本代表候補に、既に決まっていた内村航平・白井健三選手に加え、杉野正尭、武田一志、佐藤巧、田中佑典、谷川航、亀山耕平、安里圭亮、宮地秀享の各選手が選ばれた。
世界選手権に向け、村上選手は「今年こそはメダルを取れるようにがんばりたい」、杉原選手は「みんなで力を合わせてがんばっていきたい」と意欲を語った。
伊勢崎市出身で、吊り輪で2連覇し代表候補入りを決めた武田選手は「群馬出身なのでプレッシャーを感じていました」と話し、世界選手権に向け「ぼくの吊り輪を群馬の皆様に見せられるようにがんばっていきたい」と地元ファンにこたえた。
また、男子種目別表彰のプレゼンターを富岡賢治市長がつとめた。日本代表を決めるような重要な大会が高崎で開かれる意義も大きく、高崎への評価が高まるものとなる。高崎アリーナでの大会開催により、新たな来街者層を創出しており、高崎駅周辺などの通行量も増え、まちなかの活性化に大きく貢献している。
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