井野川・一貫堀川流域の治水対策を進める

(2025年03月21日)

井野川河岸の雑木を伐採

流入水路の整備も

高崎市は、高崎市議会三月定例会の一般質問で、角倉邦良議員の質問に答え、井野川、一貫堀川流域の治水対策について取り組みを示した。

 

高崎市は平成26年度から職員による危険箇所総点検を毎年実施し、土砂災害の危険箇所、河川の点検などを行っている。改善の必要がある場合は、市の修繕や河川管理者の国・県に要望を行い、必要な対策を講じている。

 

令和元年の台風19号では家屋の浸水被害が発生し、被害の多かった吉井町中島地区・吉井地区、新町第7区、阿久津町の4カ所に常設型の排水ポンプを設置し、井野川左岸の元島野町には雨水調整池とバイパス排水路を整備。高崎問屋町駅前に建設中の児童相談所の地下に雨水貯留槽の整備を進め、雨水の流出抑制に取り組む。

過去に浸水被害があった箇所は緊急性の高い箇所から対策を進め、側溝や水路の整備、改修、堆積した土砂の浚渫なども実施している。

 

昨年9月8日深夜に発生した集中豪雨で井野川、一貫堀川周辺で浸水被害の大きかった地区の対策として、流れ込む雨水の範囲を特定する測量調査など、浸水被害を軽減するための検討を行ってきた。

 

中大類地区は浸水被害の軽減に向けて水路整備、改修を行う。

上流からの雨水が低地部に集中しないよう、水路の上流部において流下方向を変える改修工事、既設水路を暗渠化し河川の水位が上昇しても土地の高低差、水位差を利用し、雨水を強制的に河川に放流する水路整備などを対策する。

 

井野川は河川支流や用排水路などが合流し、豪雨により水位が急激に上昇することから水害対策は重要。水害リスクに備えるため危険箇所総点検により、国・県が管理する河川も高崎市職員が点検し、危険箇所、改善が必要な箇所が見つかった場合はすみやかに対策を講じてもらうよう、国・県に強く要望していく。

 

今年度の総点検により、井野川では烏川合流地点から浜川町、大井野川橋付近までの雑木の除去、中大類地区、浜川地区の浚渫、一貫堀川では井野川との合流付近から環状線付近の雑木の除去を渇水期に対応する。河川の流下能力を確保するため、県に対しては雑木除去や堆積した土砂の浚渫の定期的、継続的な実施、県が井野川で計画している調節池の整備促進など水害の発生を未然に防ぐための対策を要望している。

 

 

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