旧下田邸で防火訓練

(2025年02月16日)


第71回文化財防火デー

第71回文化財防火デーに伴う消防訓練が1月25日に県指定重要文化財・旧下田邸(箕郷町西明屋)で行われた。

旧下田邸書院及び庭園は、箕輪城主長野氏の重臣・下田大膳正勝の子孫が箕輪城落城後に土着し、代官として居を構えた屋敷跡。かつて広大な敷地にあった建物のうち、江戸時代の書院が残り、庭園とともに近世の様式を伝えている。庭園は忠臣蔵で名高い剣豪堀部安兵衛が作庭したといわれている。

 

防火訓練には高崎市等広域消防局(北署・箕郷分署)、高崎市消防団箕郷方面隊、高崎市女性防火クラブ箕郷方面、高崎市箕郷支所、箕郷公民館、高崎市文化財保護課の45人が参加。初期消火訓練、避難誘導訓練、通報訓練、消防隊による連携訓練が行われた。

北署の樋口署長は「火災は大切な財産を一瞬にして焼失してしまいます。万が一の場合に被害を最小限に抑えるために初動と関係機関の連携が重要」と話している。

 

文化財防火デーは、昭和24年1月26日に法隆寺から出火し、国宝の十二面壁画が焼損したことに基づき、昭和30年に制定された。文化財を災害から守るため、高崎市では関係機関、文化財関係者、地域住民が連携協力し、文化財施設の持ち回りで防火訓練が行われている。

 

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