かみつけの里ボランティアと茶屋本陣保存会に文化財保護賞
(2024年12月1日)
左から上豊岡の茶屋本陣保存会、富岡賢治市長、かみつけの里博物館ボランティア会
かみつけの里博物館ボランティア会の活動 八幡塚古墳の除草作業
上豊岡の茶屋本陣保存会の活動 小学生の受け入れ
令和6年度高崎市文化財保護賞の授賞式が11月27日に高崎市役所で行われた。
令和6年度高崎市文化財保護賞は、「かみつけの里博物館ボランティア会(梅山冨美夫代表)」、「上豊岡の茶屋本陣保存会(岸方子・まさこ代表)」が受賞した。
かみつけの里博物館ボランティア会は、国指定史跡「保渡田古墳群」を構成する八幡塚古墳に設置する埴輪の制作、校外学習での勾玉づくり指導、上郊小学校児童による古代米づくり、古墳ガイド、古墳の除草作業などの活動を、かみつけの里博物館と協力しながら継続して実施し、文化財の保護・普及に貢献した。
保渡田古墳群は5世紀後半に造られた3基の前方後円墳(二子山古墳・八幡塚古墳・薬師塚古墳)の総称で昭和60年に国史跡に指定。かみつけの里博物館は保渡田古墳群が造られた5世紀後半の榛名山東南麓の歴史を展示解説するための施設で、平成10年に開館。ボランティア会は開館直後から活動している。
上豊岡の茶屋本陣保存会は、日頃から県指定史跡「上豊岡の茶屋本陣・オザシキノニワ」の見学者対応や、建物・庭の管理清掃に取り組み、文化財の郷土理解と保護に貢献した。
豊岡の茶屋本陣は、江戸時代、中山道の高崎宿と板鼻宿の間に設けられた休憩施設で、群馬県における近世の街道史を代表する史跡として、昭和37年に「オザシキ」が、平成8年には「オザシキノニワ」が県史跡に指定された。