クビアカツヤカミキリ対策で地域が連携
(2024年09月30日)
地域ぐるみの防除取り組みは県内初
特定外来生物クビアカツヤカミキリの被害が榛名地域で確認され、今後の果樹生産に大きな影響が懸念されることから、高崎市は地域ぐるみのまん延防止対策として対策協議会が設立された。8月26日に高崎市榛名支所で設立総会が行われた。
クビアカツヤカミキリは、サクラやウメ、モモなどに寄生し、幼虫が木の中を食い荒らすために樹木が衰弱、枯死し、農業や観光に大きな影響を与えかねない。クビアカツヤカミキリの成虫は樹皮の隙間に数百個を産卵するので繁殖力が強い。
生態と防除の研究が全国的に進められており、成虫、幼虫の捕殺、ネットを利用した成虫の分散防止、農薬による防除、被害樹の伐採など生態や季節、対象樹木に合わせた対策が実施されている。
地域ぐるみの面的な取り組みの継続が重要で、対策協議会は高崎市と連携し、効果的な防除対策を実施していきたい考え。地域ぐるみで組織的にクビアカツヤカミキリの防除に取り組むのは県内で初めてになるそうだ。
クビアカツヤカミキリは特定外来生物に指定されており飼育等は禁止されている。生きている状態で個体を持ち運ぶなど移動することも禁止されているので、成虫を発見した場合はその場で踏みつぶすなど殺処分する。
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