村上鬼城顕彰全国俳句大会を開催
(2024年09月17日)
村上鬼城顕彰会は第38回村上鬼城顕彰全国俳句大会及び第37回村上鬼城賞の授賞式が9月16日に行った。
高崎市ゆかりの俳人村上鬼城(1865〜1938)は「境涯の俳人」と呼ばれ、近代俳句に大きな功績を残した。村上鬼城顕彰全国俳句大会は鬼城の50回忌にあたる昭和62年に始まり、自作句を2句一組で応募する全国俳句大会と、過去一年間に発表した作品30句を構成して応募する村上鬼城賞が実施されている。
また村上鬼城顕彰会では鬼城への敬慕を深め、市民、俳句愛好者に俳句を楽しんでもらおうと、昨年から大会同日に吟行俳句大会と竜広寺での鬼城墓前法要を実施しており、約70人が参加した。墓前法要では喜美候部住職の読経に続き、村上家、鬼城門下の俳人、市民が焼香し鬼城を偲んだ。
第38回村上鬼城顕彰全国俳句大会及び第37回村上鬼城賞の受賞者は次の通り。敬称略。
第38回全国俳句大会受賞者
【群馬県知事賞】
さまざまな痛みを知つてゐる蒲団(藤岡市・飯塚柚花)
【高崎市長賞】
母の日や八十路の開く母子手帳(高崎市・並木秋野)
【高崎市議会議長賞】
竹皮を脱ぎ風音に加はれり(熊本県・山下しげ人)
【高崎市教育長賞】
雪の日は静かに時の積もりけり(東京都・米倉信山)
【村上鬼城顕彰会賞】
梅干して黒潮日和疑はず(大阪府・小畑晴子)
花筵風に煽られ宵を待つ(高崎市・藤巻淳子)
かすかなる影先に来て糸とんぼ(高崎市・柿沼あい子)
葉桜の窓にかざして試験管(兵庫県・杉岡壱風)
第37回村上鬼城賞受賞者
【正 賞】
蜷の道(吾妻郡・武井禎子)
【準賞】
シャインマスカット(神奈川県・山口由美)
やはらかな雨(神奈川県・ 本杉みさ子)
【佳作】
家康の生誕地(愛知県・三浦葵水)
【新人賞】(対象・50歳未満)
木綿の空(高崎市・重井砂歩)
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