クロージング作品に『辰巳』監督・出演者が勢ぞろい
(2024年04月1日)
第37回高崎映画祭が閉幕
3月23日に始まった第37回高崎映画祭が3月31日に閉幕し、クロージング作品として小路紘史監督・脚本の「辰巳」が高崎芸術劇場スタジオシアターで上映された。「辰巳」は4月20日から全国公開される予定で、高崎映画祭で先行上映された。
「辰巳」は小路監督の2作目で、前作「ケンとカズ」から8年ぶりの作品。裏世界で生きる主人公・辰巳を遠藤雄弥さん、理不尽に姉を奪われ復讐を誓う少女・葵を森田想(こころ)さんが演じる。アウトローたちのリアルな世界と無国籍なムードが漂うジャパニーズ・ノワール。
舞台挨拶は、小路監督、遠藤雄弥さん、森田想さん、五島剛範さん、佐藤五郎さん、倉本朋幸さん、松本亮さんが登壇し、出演者が勢ぞろいとなったのはまさに高崎映画祭の真骨頂と言えるだろう。
壇上では、登壇者がお互いの顔を見合わせながら和気あいあいで、作品について語り合った。激しいアウトローの世界を描いた本作を上映した直後だけに、本当にあの役柄をこの人が演じたのかと、ギャップの大きさにも驚かされた。それぞれが役決めのオーディションに参加した経緯や撮影時の思い出などを語り、小路監督の作品づくりについて振り返った。
また前日から高崎に宿泊し、本作のシーンさながらに一台の自動車に乗り合わせ、市内の相間川温泉やパスタ店に出かけたことも語られ、楽しい舞台挨拶となった。
高崎映画祭の志尾睦子プロデューサーは、クロージング作品は次回映画祭につなげていく重要な作品と考えており、「日本の映画界の課題にも向き合いながら、来年の映画祭を考えていきたい」と締めくくった。
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