旧新町紡績所で消防訓練
(2024年01月30日)
第70回文化財防火デー
第70回文化財防火デーに伴う消防訓練が1月25日にクラシエ株式会社新町工場で行われた。
文化財防火デーは、昭和24年1月26日に法隆寺から出火し、国宝の十二面壁画が焼損したことに基づき、昭和30年に制定された。
文化財を災害から守るため、高崎市では関係機関、文化財関係者、地域住民が連携協力し、市内の文化財施設の持ち回りで防火訓練が行われている。
クラシエ株式会社新町工場には旧新町紡績所の明治期の建築物、構造物が保存され、歴史的な価値を損なわずに現役工場として稼働している。平成27年7月に国指定重要文化財に指定されている。訓練は、クラシエ新町工場従業員、同自衛消防隊、高崎東消防署新町分署、高崎市消防団新町方面隊、高崎市女性防火クラブが参加した。
工場本館から出火した想定で、従業者による初期消火、通報訓練、放水訓練が行われた。クラシエ新町工場の平林明史工場長は「災害による被害を最小限に抑えるため、落ち着いて行動できる」と話した。
訓練後、高崎東消防署の小野関時男署長は「初動が被害を最小限に抑えることができる。役割分担が明確で、目的に沿った訓練ができた」と講評した。
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