村上鬼城顕彰俳句大会/句会と鬼城墓前法要を初開催
(2023年09月22日)
村上鬼城顕彰会は、9月18日に高崎シティギャラリーで第37回村上鬼城顕彰全国俳句大会及び第36回村上鬼城賞の授賞式を行った。
この俳句大会は高崎市が輩出した俳聖・村上鬼城の50回忌を記念し、命日=鬼城忌(1938年(昭和13年)9月17日没)に合わせて、昭和62年から開催されている。コロナ禍により、授賞式の開催は4年ぶりとなった。
アフターコロナの活動として、村上鬼城への敬慕を深めるとともに、多くの参加者に俳句を楽しんでもらおうと、授賞式と同日に吟行俳句大会と鬼城墓前法要(竜広寺)を初めて実施した。法要には遠方からも鬼城を師系とする俳人が集まり、鬼城を偲んだ。句会には約60人が参加し、城址公園の散策や竜広寺での法要を季題に詠んだ俳句から優秀作品が選ばれた。
主な受賞者は次の通り。敬称略。
第37回村上鬼城顕彰全国俳句大会特別賞
応募数 1,332句
【群馬県知事賞】
新米を研ぐ平和しか知らぬ指 神奈川 嶋村博吉
【高崎市長賞】
寒鯉に動かぬ力ありにけり 千葉 金子睦男
【高崎市議会議長賞】
音立てて安全靴で帰省せり 神奈川 岩崎民代
【高崎市教育長賞】
子や孫もいづれ捨て去る書を曝す 愛媛 長谷川雅男
【村上鬼城顕彰会賞】
草餅のどこを持つても窪みけり 広島 田村祐巳子
こいのぼり目指して来てと弾む声 群馬 木暮美津子
サングラス外して名刺受け取りぬ 群馬 瀬山善郎
みどり児の足に母の名うららけし 群馬 村上成子
第36回村上鬼城賞
応募数192編
【正賞】
「舞初」広島 岡田眞利子
【佳作】
「月の震へ」群馬 武井禎子
「オムライス」群馬 真鍋貴子
【新人賞】(対象・50歳未満)
「命脈」栃木 伊藤幹哲
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